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トップ > 犬 肺炎 > 犬 肺炎 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年12月2日 8時)
Purple Butterfly(16)恋人たち
甘い戒め(2)思いっきり18禁注意。短いですがこれにて終了♪
表題にもありますが、思いっきり18禁ですから。当社比で大盛仕様なんで、そこんとこよろしく、です!!
読みたい人は、「続き」をぽちっとどうぞ。
作者:水仙烏龍
更新日:2008年11月27日 22時39分
甘い戒め(1)
「あの『人妖』(オカマ)とは仲良くしないほうがいいぜ?お前も仲間だと思われる」
『人妖』という言葉を初めて聞いたのは、教室の中だった。
いかにも軽蔑したように眉をひそめて注進してきたのは、アフリカからきた留学生、ハマスである。
こちらのやり取りが漏れ聞こえたらしい「彼」は、挑むように健(たける)を見た。
切れ上がったまなじりは東洋独特の美しさだが、細い体躯はどう見ても女性ではない。
言ってしまえば、ただ痩せている地味な男だ。
語学を学ぶこの教室で、自己紹介の際、彼は
「マレーシアから来ました。華僑のフランシス・チャンです」
と言っていた。
中国語はもう十分にしゃべれるくせに、この初級クラスに所属しているのは「漢字が書けないから」だという。
マンダリン(共通語)、広東語、マレー語、英語を操る彼ら華僑の文化は独特で、どういう思考回路になっているのだろうと不思議で仕方がない。
「あいつらは単純な思考しかできないのさ。だけど人はいい」
片言の中国語と英語で交わされる同級生との会話で、健が得たフランシスの情報はそんなものだった。
そこにいきなり「人妖」である。
何故そんなことを言うのか、少しとがめる気持ちで級友をたしなめると、大きなジェスチャーをつけて
「ゲイパーティ、怪しい奴らが集まるパーティ。そこにあいつがいた」
と吐き捨てるように言う。
「色んな人間がいて、別にいいだろう」
日和見な健は背後から刺さるように睨んでくるチャンの視線に怯え、無難な言葉を返した。
「なんだ、お前も○○なのか」
彼は早口で何か言った。意味がわからない健は、ただ肩をすくめて背後の視線をしのぐことしかできなかった。
健は大学三年生。夏休みを使って、中国に語学留学にやってきた。
不景気な世の中、就職に有利なように少しでもハクをつけなければならない。
第二外国語でしかとっていなかった中国語は、ニーハオと自己紹介くらいしかまともに話せない。そんな状態で一ヶ月ほど来たところで、何がどうなるわけでもなかったが、少なくとも「留学した」と履歴書に書くことはできる。その程度の気持ちだった。
だから、初級クラスのまま四週間のコースが終わることに、健は何の不満もなかったのだ。
だが、フランシスは違った。親の期待と命令を背負ってここに来たらしく、来月行われるHSK(漢語水平考試)の中級をクリアーしないことには、国へ帰れないという。
「日本人と韓国人には漢字が読めるというハンディをつけるべきだ。マークシート方式では中国語を知らなくても解ける問題がたくさんある」
先日もそう言って教師を困らせていた。
フランシスがゲイだと聞いて、驚きながらも健は何となく彼を目で追うようになった。
純粋に好奇心からである。
授業中にぼんやりとその痩せた後姿を眺めながら、
(男同士ってやっぱりあそこを使うのかな……イタくないのかなあ……)
などとぼんやり考えたり、
(あいつが女役なのか?あの体格で男を組み敷くってのもイマイチ想像つかないしな。女言葉しゃべったりするのかな。テレビに出てるニューハーフみたいに)
あくまでも一般的なイメージの中で想像し、妙に艶めいたフランシスが脳内で身をくねらせ、そのことに密かに焦って、バカみたいだと自分を嗤った。
そして、一ヶ月のプログラムが終わり、健の帰国が近づいた。
初級クラスのメンバーで簡単な食べ物を持ち寄り、留学生寮のホールでホームパーティを開くことになった。
にぎわう会場で健はしゃべり疲れ、人の輪から外れてパイプ椅子に腰掛けた。
すっと目の前にワインが差し出される。
顔を上げると、そこにはフランシスが立っていた。
「やあ。いよいよ帰国だね」
普段ほとんど話したこともなかったので、少し戸惑いながらも、健は微笑み返した。
「ああ。君はまだ残るんだよな。試験、がんばって」
そう言うとフランシスは驚いたように目を見開き、口元だけで笑った。だが眼差しの奥にある光が健を不安にさせた。
(何だろう。怒ったのか?)
相手を怒らせる理由が全く思いつかず、健はいたたまれなくなる。手元のワインを飲み干し、皿の上の料理を無言でつついた。
フランシスはその隣で何も言わず、やはり同じように黙々と飲み食いしている。
息が詰まった。
「……ええと、俺はそろそろあっちに……あれ」
健はそそくさと立ち上がろうとし、強い眩暈に再び椅子に腰を下ろしてしまった。
一気に酒を煽ったから回ったのかもしれない。
「……大丈夫かい?少し休んだほうが」
背中を撫でて介抱してくれるフランシスの指先が、その動きが時折違うものを含んでいるように思え、健の背中に冷や汗が伝った。
「へ、平気だから。部屋に戻るよ、俺」
「じゃあ、手伝うよ」
背後から重なるように身を近づけられ、健の動悸は早くなった。
(体格が違うんだし、いざとなったら殴りつければ絶対に負けない)
襲われるかもしれないという恐怖を腹に押しこめ、健はふらつきながら部屋へ向かって歩き出したのだった。
さて、この次には18禁。
短めをこころがけつつ、せっかくのお題なんで、濃いーやつを目指します(笑)。
ぽちもよろしう!
あ、こっち片付けたらオカマバーの続きも書くからね!![]()
作者:水仙烏龍
更新日:2008年11月26日 10時9分
Purple Butterfly(15) 願い
気がつけば、部屋の中は薄暗くなっている。
すずめに「病欠、二名」とメールをした後、亮はベッドサイドに置いておいた煙草に火をつけた。
薄闇に漂う紫煙をぼんやり眺めながら、駿介のことを考える。
甘く泣かせ、何度も「好き」と言わせた。
怯えて震えるのを宥め、指で後ろを苛め、よがり泣かせた。
「……やべえな、足りねえ」
思いのほかいじらしくすがり付いてきた後輩は亮の嗜虐心や庇護欲をそそった。
何より、自分しか見ていない駿介を、無垢で頑なな身体を自分に隷属させるのがたまらなかった。
目元を染めながら亮のものを口に含んだ駿介の唇の動きを思い出すだけで、身体がまた昂ぶってくる。
「どんだけたまってんだか。はは。ありえねえ」
思い切り泣かせて、自分をねじこんで、他の人間では満足できない身体にしてしまって、いつまでも自分だけを見ていればいい。
駿介の柔らかい心の奥に潜んでいたいじらしい願望は、自分だけが知っていればいい。
煙草を灰皿に押し付け、キスマークの散る胸に唇を寄せる。
優しい気持ちと狂おしい欲情が同時にこみ上げ、恋愛の始まり特有の甘苦しい切なさに胸を焼かれた。
思いのほか柔らかい唇に何度かいたずらを仕掛けていると、寝息が止まって小さな喘ぎ声が聞こえた。
「あ……っ、何…?せ、先輩?」
戸惑いながら顔を赤らめる駿介に、目覚めの口付けを落とす。
「おはよう。休憩できた?ここは、回復してるけど?」
うわ、と驚き身体を硬くする駿介は、下半身をいじられてすぐに根を上げる。
「もう、だめですって……あ、ああ、ねえ、先輩……」
「ダメなことねえだろ?ほら、もう身体が覚えてる」
敏感な部分をこすると、腰が自然と動く。唾を呑みこみ、欲情に潤んだ瞳を向けられると、亮もその気になる。
情に溺れた時間を過ごしながら、亮はふと焦燥感にかられる。
何度確かめてもどこか頼りなく、際限なく言葉を求めたくなる。
「……なあ、オレのこと、好き?」
「好きです……先輩、好き……先輩、だけ……」
「……ん。ありがとな」
「先輩、は……?」
駿介の瞳も揺れている。
同じ気持ちなのかもしれない。
「ああ、オレもお前が好きだよ。かわいい、オレのお姫様」
それ、やめてください、とか細い声でつぶやきながらも、駿介は嬉しそうだった。
ドレスも鬘もとっくにベッドの下に投げ捨てられ、口紅は亮が舐め取り、アイラインは涙と共に目じりを流れ落ちている。すさまじい。
それでも駿介はかわいかった。
「先輩、俺、傍にいてもいいんですか?」
甘えるように身を擦り付けてくる駿介を力の限り抱きしめ、亮は茶化した。
「ああ。店に怒鳴りこまれたってオカマ包囲網でやっつけてやるし。心配すんな」
「オカマ包囲網って……」
ははは、と明るい笑い声が部屋に満ちる。
こんな優しい時間がずっと続けばいい、と亮は願った。
事後の朝って好きです。はは。甘い。
さーて。
次の展開だなあ。
もうひとつのカップルもそろそろ出すかな(こっちもドン引き爆弾 笑)。
今日は短めですが、ご容赦を。
明日は一日野暮用だー。ふう。
甘いカップルは大好きだ!という人はぽちっとよろしくです。![]()
作者:水仙烏龍
更新日:2008年11月20日 0時12分