今朝のこと。
甚だ行儀が悪いが、テレビを見ながらの朝食である。
トーストを出そうとする手が止まった。
今、日本ではペット産業が過熱しているそうだ。
美容室、レストランは言うに及ばず、保険制度すらあるという。
「この子達は家族ですから」
そうやって、満面に笑みを浮かべる飼い主達ばかりなら良いのだが。
我知らず、皮肉気に見つめてしまった。
つい先だってのことだ。
今書いている小説の下調べの為に、ネットをうろついていた。
動物虐待に関する記事を漁っていたのだ。
その際に得た知識である。
何故、ペットショップには常に新鮮な子犬達が並べられるのだろう。
考えてみれば、不思議なことだ。
勿論、多くの店は良心的であろう。
しっかりした供給システムを持つに違いない。
貴方は、『パピーミル』という言葉を御存知だろうか。
簡単に言うと、『子犬養殖場』である。
人気のある犬種で一儲けしようと企んだ輩が、劣悪な環境の下で
無理矢理、子犬を作り続ける場所のことだ。
母犬は命の続く限り出産させられる。
盲目になろうが、皮膚病になろうが、寄生虫に犯されようが、
ボロボロになって役に立たなくなるまで、何度も何度も
交配と出産が続く。
それでも母犬は、己が産んだ子に母乳を与えようとするのだという。
子犬は、まだ目も開かないうちから出荷され、店頭に並ぶ。
家族として扱われ、温泉に浸かったり、広々としたドッグランを走り回れる
犬達の影に、わずか30cmの鎖につながれ、身動きも出来ずに
糞にまみれ殺されて行く犬達がいる。
二つの命に、どのような違いがあったのだろう。
過熱するペットブームに乗っかり、利益を上げようと奔走する人々に問いたい。
そのブームは、パピーミルの増加という危険性を含んではいまいか。
さらに、不用犬(大嫌いな言葉だ!)として年間に2000万頭近くも処分される
ペット達を忘れてはいないか。
不用犬という言葉は、日本にしか存在しないと聞く。
カナダではパピーミル業者に厳罰を与える法律が制定されるらしい。
終身刑に近い内容になるという。
日本は、日本人は犬や猫を愛する種族では無かっただろうか。
でなければ、各地の名前を冠した犬(秋田犬、土佐犬、甲斐犬など)が
生まれる筈が無い。
我が家の樂ちゃんは、生まれて数日でやって来た。
母犬の麦さんは、それはそれは愛しそうに育てている。
随分迷ったが、二匹まとめて来てもらって、本当に良かったと思う。
母犬の愛を満身に受けたせいか、樂ちゃんは
とても賢く、性格の良い犬に育ちつつある。
愛は生涯の道標である。
無ければ、真っ直ぐに進めない。
有りすぎても道に迷ってしまう。
犬も人も同じである。
過熱するペットブームに、果たして『愛』はあるだろうか。
by
つくね乱蔵 | 2008/10/07 14:09 |
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