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トップ > 犬 溶血性貧血 > 犬 溶血性貧血 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年11月21日 6時)

自家感作性皮膚炎

自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん、Autosensitization dermatitis)とは、局所の湿疹や熱傷が痒くて掻いているうちに、湿疹病変が拡大し全身に広がる皮膚疾患である。

●原因

元になる病変は接触性皮膚炎(かぶれ)貨幣状湿疹うっ滞性皮膚炎、下腿潰瘍、熱傷など。 ある湿疹病変(原発疹)の治療が十分されていなかったり、細菌感染を起こしたりして急激に悪化した後、7~10日後に離れた部位の皮膚にもとの湿疹と同じような性質を持った発疹がたくさん見られる状態。 小児にはあまり見られない。

●症状

全身に湿疹があり、強い痒みを伴う。散布疹は左右対称で手足末端に多い。 原発疹治療後、散布疹は自然消失する。

●検査

原発疾患に治療していた外用剤に対するアレルギーがある場合があるので、必要に応じて貼付試験(パッチテスト)を行う。

●治療

外用剤としてしばしばステロイド外用薬が使われる。抗アレルギー薬・ステロイド内服も用いられることがある。

●関連項目



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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月21日 18時32分

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接触性皮膚炎(かぶれ)

接触性皮膚炎(せっしょくひふえん、Contact Dermatitis)は、急性皮膚疾患の一つ。かぶれと俗称で呼ばれる。

●分類

一次刺激性接触皮膚炎(ICD, Irritant Contact Dermatitis)
原因物質の接触によって皮膚の炎症を誘発する。原因物質の毒性の強さによって、症状の強さが決まる。アレルギーは無関係なので、誰でも起こりうる。
アレルギー性接触皮膚炎(ACD, Allergic Contact Dermatitis)
原因物質に触れると、皮膚の炎症細胞が感作される。次に、またその原因物質に接触することによって、皮膚の炎症細胞が活発に働き湿疹を誘発する。原因物質の毒性の強さと症状の強さは相関しない。アレルギーのある人のみ生じる。

●症状

  • 掻痒を伴う発疹が、原因物質の接触した部分に出現する。
  • 発疹の特徴として、最も典型的な湿疹の経過をたどる皮膚炎である。水疱・紅斑・丘疹など。
  • 接触皮膚炎症候群という病態がある。原因物質の接触した以外の部分にも湿疹が広がることで、掻いて広がる場合をいう。さらにこれが全身に広がることがあり、自家感作性皮膚炎と呼ばれる。
  • 歯科金属アレルギーの場合、詰め物により慢性的な口内炎を起こすことがある。
  • 重症例では潰瘍を伴うこともある。

●原因

  • 一次刺激性接触皮膚炎(ICD)
    • 油・洗剤・石鹸など刺激の強い物質で起こる。
    • おむつかぶれは、尿や便が細菌によって分解されできるアンモニアによる刺激で生じる。
  • アレルギー性接触皮膚炎(ACD)
    • 化粧品・外用剤などの原因となる物質が皮膚に接触させることで、アレルギー反応が生じ発症することが有名である。
    • 植物の原因として、サクラソウ・菊・マンゴー・銀杏が有名である。
    • 歯科金属アレルギーも非常に見られる。
    • アレルギーの原因物質で有名なものは、プリミン(サクラソウに含まれる)・ウルシオール(漆に含まれる)・パラフェニレンジアミン(ヘアダイに含まれる)がある。

●診断・検査

  • 一次刺激性接触皮膚炎(ICD)
    • アレルギーとは無関係なため、特に検査を行うことはしない。
  • アレルギー性接触皮膚炎(ACD)
    • 確実な診断は貼布試験である。パッチテストともいう。疑わしい物質を皮膚に貼付し、48時間後に皮膚の反応を見るという検査である。IV型アレルギーの代表的な検査法であり、陽性反応は、紅斑・浮腫・小水疱などの湿疹が貼付した部分にできる(あくまでIV型アレルギーなので好酸球やIgEは関与しない)。金属アレルギーの場合は1週間たって陽性反応が出ることもあるため、診断に時間がかかる。

●治療

  • 原因物質の被曝を防ぐ。
  • ステロイド外用剤を湿疹の部分に外用・塗布する。
  • 痒みに対しては、抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬を使用する。
  • 発疹の症状が強い場合や自家感作皮膚炎の場合は、ステロイド内服・注射等、全身投与が必要になることがある。

●トピックス

2005年開催の愛・地球博で、アフリカ共同館を中心にヘナを利用したタトゥー(ボディペインティング)が行なわれたが、それに含まれるパラフェニレンジアミンによるかぶれが多発し、問題になったことがある。

●関連項目

  • アレルギー
  • おむつかぶれ


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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月20日 20時4分

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大麻精神病

大麻精神病(たいませいしんびょう、cannabis psychosis)とは、大麻を摂取することによって引き起こされる急性・慢性を問わない広義での精神障害の総称であり、大麻精神病という疾患単位は確立していない。

急性中毒・急性中毒性精神病・慢性中毒性精神病の3つに分類される。

大麻によるバッドトリップ(嫌悪反応)や酩酊状態は一過性の症状で急性中毒・急性中毒性精神病に該当する。慢性中毒性精神病については実験的再現性が検証される必要があり、現段階では大麻精神病という用語は用いるべきではないとしている。 また、大麻精神病は精神障害の診断と統計の手引きでは「大麻誘発性精神病性障害(292)」に、疾病及び関連保健問題の国際統計分類では「大麻使用による精神および行動の障害・精神病性障害(F12.5)」にそれぞれ該当する。

日本では2002年の有床精神科医療施設のみを対象とした実態調査では7例が、2004年の実態調査では8例が報告されている。

WHOの見解では大麻精神病(特に慢性中毒性精神病)は仮説の病態であり、その存在は調整因子を考慮していない臨床観察から言われており、大麻使用者に併発した統合失調症や他の精神疾患と明確に区別できないとしている。また、経過も多様であり、大麻との因果関係を確定することは困難で、診断基準や分類も一定せず、大麻精神病という疾患単位(clinical entity)は確立していない。

●概要

大麻精神病ではしばしば一過性の妄想性思考が起こる。高用量の大麻を長期にわたって手に入れやすい国では、派手な精神病症状を示す患者が見られると述べる精神科医がいる。また(他の薬物や既存の精神病兆候などの)交絡因子に関係なく、大麻摂取量と精神病発症リスクは正の相関があると報告されている。一方で、後述にあるように、大麻摂取による慢性中毒性精神病との因果関係に否定的な研究報告が幾つかある。

大麻に批判的な態度をとるものは大麻摂取によって引き起こされる身体的・精神的・社会的影響は軽視できるものではないと主張する。一方で、大麻の合法化を主張する側はアルコールやタバコの害は死に至るものも多いのに比べ大麻の摂取には致死性が無いこと。さらに大麻にはアルコールやタバコのような依存性がなく大麻摂取による妄想性は一過性であり摂取を止めればなくなることが指摘されている。

●各国での精神病問題

  • 日本
厚生労働省所管の公益法人財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターのウェブサイトである「ダメ。ゼッタイ。」では、

『大麻を乱用すると気管支や喉を痛めるほか、免疫力の低下や白血球の減少などの深刻な症状も報告されています。また「大麻精神病」と呼ばれる独特の妄想や異常行動、思考力低下などを引き起こし普通の社会生活を送れなくなるだけではなく犯罪の原因となる場合もあります。また、乱用を止めてもフラッシュバックという後遺症が長期にわたって残るため軽い気持ちで始めたつもりが一生の問題となってしまうのです。社会問題の元凶ともなる大麻について、正確な知識を身に付けてゆきましょう。』

と説明している。この主張に対して大麻への寛容な政策をもとめる民間団体「カンナビスト」(大麻非犯罪化人権運動)は、2004年、情報公開法に基づく複数の開示請求を厚生労働省に対して行ったが、厚生労働省は行政文書不開示決定通知書を通達、不開示とした理由に「開示請求に係る行政文書を保有していないため」との返答をした。これは後の2006年になって、アメリカから輸入した薬物標本の説明書を翻訳し、抜粋されたものと分かった。
2004年に全国の精神科病床を有する医療施設を対象にして行った実勢調査ではアルコール以外の精神作用物質使用に関連した精神疾患患者の症例数は453症例あり、『覚せい剤症例』51%(233例),『有機溶剤症例』が17.0%(77例)と、両薬物合わせて症例全体の約70%を占め、この他は全て10%以下で、『睡眠薬症例』9.7%,『その他症例』4.4%と続き、『大麻症例』は3.8%と最下位であった。
  • アメリカ
1972年のマリファナ及びドラッグ濫用に関する全国委員会(シャーファー委員会)で「大麻による急性の精神障害で入院しなければならないような例は、アルコールのように顕著なものではない。大麻関連の精神病で特別に長期化するようなものはほとんど見られない。もし、大麻の重度使用が特別な精神障害を引き起こすとしても、極めて稀であるか、あるいは他の原因で起こった急性または慢性の精神病と区別することも極度に難しい」との報告書の内容を認めた。
この他にも1999年に全米疫学学会誌に掲載された1300人を対象とした研究で「15年以上にわたって大麻のヘビーユーザーとライトユーザー、全く使わなかった人の間で有意な認知機能の低下はなかった」との報告など、精神病問題に否定的な研究報告があり、アメリカでは大麻に関わる精神病問題について論争で取り上げられる事は皆無に等しい。
  • イギリス
1969年にイギリス政府の諮問していた委員会が「大麻の喫煙が直接、深刻な身体的危険に関連しているという証拠はない。」というウットン・レポートを発表した。
2002年には薬物乱用諮問委員会(ACMD)の「大麻の長期使用についての中心課題の一つは、それが心の病、特に精神病のリード役になるかどうかということで(中略)明確な因果関係は実証されなかった。」と報告した。
2004年の王立精神医学カレッジの研究では 「精神の病気にかかりにくいとわかっている人では、大麻の使用が精神病などの心の病気を引き起こすことを示す証拠は全くといってよいほどない」との報告をしている。

●関連項目

  • 薬理学
  • 薬物乱用
  • 神経伝達物質
  • 精神疾患
  • 精神医学
  • 神経科学


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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月19日 13時7分

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作者:ads by Seesaa

更新日:2008年11月19日 13時7分

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紅皮症(剥脱性皮膚炎)

紅皮症(こうひしょう、英:Erythroderma)とは全身の皮膚の90%以上が潮紅して鱗屑(落屑)を伴う状態を指し、診断名というよりも一種の症候名である。剥脱性皮膚炎(はくだつせいひふえん)とも呼ばれる。

●概説

以前は原因が分からない原発性紅皮症と、各種疾患に続発する続発性紅皮症に分別されていた。1970年代頃までの分類としては、

  1. 原発性紅皮症
    • 急性型:急性原発性紅皮症(急性良性剥脱性皮膚炎・再発性落屑性猩紅熱様紅斑)
    • 亜急性型:ウィルソン・ブロック紅皮症(亜急性剥脱性皮膚炎)
    • 慢性型:へブラ紅色粃糠疹(慢性剥脱性皮膚炎)
    • ライネル落屑性紅皮症
  2. 続発性紅皮症
    • 各種疾患続発性紅皮症
    • 細網症性紅皮症
    • 白血病性紅皮症
    • 術後紅皮症

などに分かれていた。だが、現在では全ての紅皮症は先天性・後天性にかかわらず様々な原因によって皮疹が拡大・汎発化したことによって生じた症候群であるとされている。このため原発性紅皮症(急性原発性紅皮症、ウィルソン・ブロック紅皮症、へブラ紅色粃糠疹)という病名は現在まず使われることはない。ただし丘疹-紅皮症症候群の原因は不明である。

●症状

しばしば急激にあらわれる紅斑の拡大が初発症状である。おおよそ12時間から48時間までの間に全身に拡大、90%以上の皮膚が熱感を伴うびまん性の鮮紅色の発赤に覆われる。腹部などのしわになる部分は発赤を欠き、正常な皮膚色となる。その後数日して多量の鱗屑を生じ、落屑する。かゆみを伴う。浮腫や掻痒の強い紅皮症は、かつてウィルソン・ブロック紅皮症と呼ばれていたものに相当する。

同時に全身症状として発熱(発汗異常や皮膚血流量増加などが関係する)、悪寒、全身倦怠感を伴い、これが持続すると爪の変形や脱毛を生じる。さらに表在性にリンパ節(特に鼠径リンパ節)が痛み無く腫脹する。このほか体温調節障害や脱水、感染症の誘発、全身衰弱をひき起こし、最悪のケースでは死亡する。色素沈着・皮膚萎縮を主体とし、鼠径リンパ節腫脹を伴い全身衰弱や脱水を起こして予後不良となる紅皮症は、かつてヘブラ紅色粃糠疹と呼ばれていたものに相当し、特有の疾患として認める主張もある。

●分類

湿疹続発性紅皮症

紅皮症の原因としては最も多く、半数を占める。Tリンパ球機能異常や内分泌系機能障害、自律神経失調などを基礎に接触アレルゲンや不適当な外用療法、温泉療法などによって湿疹が汎発化した後に紅皮症化する。主な原因疾患としては接触性皮膚炎アトピー性皮膚炎自家感作性皮膚炎脂漏性皮膚炎うっ滞性皮膚炎、慢性光線過敏性皮膚炎などがある。

  • アトピー性紅皮症:Hillが報告したものでヒル型紅皮症とも呼ばれる。通常の紅皮症と異なり、小児にも発症する。
  • ライネル落屑性紅皮症:脂漏性皮膚炎の紅皮症化ともいわれているが、近年では補体第五成分(C5)の機能不全に伴う先天性免疫不全症候群という意見も多くなっている。しばしば生後6カ月以内の母乳栄養児に起こり、頭部や肛門周囲を初発として脂漏性の鱗屑が次第に全身へと拡大、比較的大きな落屑となる。下痢や粘液便などの消化管異常を伴う。予後良好といわれていたが、最近では消化管障害による全身衰弱や二次感染によって死亡する症例も多いといわれている。

乾癬性紅皮症

尋常性乾癬が不適当な外用療法によって急性あるいは慢性に増悪し、全身へ拡大するが乾癬特有の皮疹が残っていたり、健康な皮膚が見られたりする。このタイプの乾癬性紅皮症は予後良好であるが、副腎皮質ホルモン剤の全身投与による誘発型や、急性汎発性膿疱性乾癬関節症性乾癬からの移行型では発熱や全身倦怠感といった全身症状や皮疹が強く現れ、治療に抵抗する。

先天性魚鱗癬様紅皮症

水疱型非水疱型があり、前者は常染色体優性遺伝、後者は常染色体劣性遺伝の形態をとり特に後者は先天性魚鱗癬とも呼ばれる。両者とも出生時から症状があり、全身のびまん性潮紅と厚い鱗屑を有する。前者では水疱を生じるが成長するとともにこれらの紅皮症の症状は軽減し、代わって角質の異常増加(角化)が顕著となる。したがって本来は遺伝性角化症に分類されるが、紅皮症の症状も有することから便宜上掲載する。

薬剤誘発性紅皮症

紅皮症型薬疹とも呼ばれる。フェノバルビタール・フェニルブタゾン・ヒダントイン・イソニアジド・ペニシリン・クロルプロマジンなどの薬剤のほか、金・水銀・砒素などの重金属などによっても発症する。紅斑丘疹型薬疹などの発疹型薬疹から移行するケースが多い。症状は急激で発熱や浮腫を生じ、全身にすぐ拡大する。かつて急性原発性紅皮症小水疱浮腫性紅皮症と呼ばれたものはこれに相当する。苔癬型薬疹からの移行型を除き、薬剤を中止すれば概ね軽快し予後は紅皮症の中では良好である。ただし中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)では予後不良である。

腫瘍随伴性紅皮症

原疾患としては血液悪性腫瘍が極めて多く、白血病(白血病性紅皮症)、悪性リンパ腫(細網症性紅皮症。菌状息肉症・セザリー症候群ホジキン病など)から発症する。高度のリンパ節腫脹と激しい掻痒が特徴ではあるが、組織生検でも非特異的所見であり紅皮症から腫瘍性疾患が何であるかを推定することは困難である。

感染症続発性紅皮症

代表的なのがブドウ球菌によるものであり、新生児・乳児を主に侵すブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)は紅皮症的な症状を起こす。このためかつてはRitter新生児剥脱性皮膚炎と呼ばれていた。またToxic-shock症候群でも紅皮症化を起こす。このほか免疫不全患者に発症した白癬・カンジダなどの皮膚真菌症や疥癬の重症型であるノルウェー疥癬でも紅皮症の症状を起こすことがある。

丘疹-紅皮症症候群

紅皮症の中では未だに原因が不明の疾患である。高齢者を主に侵し全身に紅皮症の症状と丘疹が汎発化・混在する。丘疹部の組織には単球・好中球・好酸球が主体の細胞浸潤を認める。痒みや落屑は軽度。

その他

急性移植片対宿主病では全身の急速な紅皮症を起こす。これは1950年代大手術後にたびたび発生した術後紅皮症というものに相当する。また自己免疫疾患である落葉状天疱瘡やジューリング疱疹状皮膚炎でも紅皮症は起こり、落葉状天疱瘡では重症化すると全身が大量の鱗屑で埋もれてしまうという悲惨な外見となる。



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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月18日 19時26分

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フィッツ・ヒュー・カーティス症候群

フィッツ・ヒュー・カーティス症候群(フィッツ・ヒュー・カーティスしょうこうぐん、英語:Fitz-Hugh-Curtis Syndrome)とは、女性生殖器から進入した病原体により、骨盤内腔炎から肝周囲炎に至った感染症を指す。性行動を伴う年齢の女性に発症することが多い。

●病態

クラミジアや淋菌などによるものが多いが、大腸菌群によるものも見られる。骨盤内腔の感染が、上腹部、特に肝皮膜に至る。

●症状・身体所見

吸気時右側腹部痛(Murphy徴候)、右上腹部の叩打痛

●検査

  • 血液検査
    • 白血球数
    • CRP
  • 腹部エコー
  • 腹部CT

●治療

  • 抗生物質の投与
    クラミジア感染を疑うときには、テトラサイクリン系やマクロライド系、ニューキノロンといった抗生物質を用いる。


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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月17日 21時18分

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トラコーマ

トラコーマ(Trachoma)は、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)を病原体とする感染症。伝染性の急性および慢性角結膜炎。別名はトラホーム(トラコーマのドイツ語読み)、顆粒性結膜炎エジプト眼炎

●原因

流行地ではクラミジア・トラコマチスのA,B,C型が、垂直感染ではD,E,F,G型が病原体となることが多い。最近、クラミジア・トラコマチス以外のクラミジアがトラコーマの原因となりうることを示す研究成果が発表された(PLoS Med 5(1): e14)。

直接接触による感染のほか、手指やタオルなどを介した間接接触による感染も多い。また、母親が性器クラミジア感染症を持つ場合、分娩時に産道で垂直感染することがある。

●疫学

先進国ではほとんど見られなくなったが、アジアやアフリカなどの発展途上国ではいまだに流行が見られ、年間600万人が失明するといわれている。先進国でも見られるトラコーマはほとんどが垂直感染によるものである。

●症状

病原菌は結膜上皮細胞内に寄生する。初期には結膜に濾胞や瘢痕を形成したり、乳頭増殖したりする。その結果、充血や眼脂が見られる。慢性期には血管新生が見られ、トラコーマパンヌスと呼ばれる状態になる。

その後瘢痕を残し治癒することもあるが、さらに重症となり、上眼瞼が肥厚することがある。その結果睫毛が偏位し、角膜に接触するため、瞬きするたびに角膜を刺激し、角膜潰瘍を引き起こす。そこに重感染が起こることで、失明や非可逆性の病変を残すこととなる。

産道感染例では重症化することはほとんど無い。偽膜形成が見られる。現在出生直後に点眼薬を点眼する病院も多い。

●治療

テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系の抗生物質を内服あるいは点眼する。

●予後

適切な治療が行われれば完全に治癒する。

●余談

古くは、見苦しいものを見ないように勧める言い回しで「見たらトラホームになる」というのがあった。トラコーマの患者として歴史上の人物として有名なのはハンニバルである。彼はこれにより隻眼であった。



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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月16日 21時16分

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結膜炎

結膜炎(けつまくえん、Conjunctivitis)とは、結膜にできる炎症のことをいう。なお、慢性化した結膜炎を「慢性結膜炎」ということもある。

●成因

感染症・アレルギー等を原因として結膜に炎症を生じる。

●分類

大きく分けると細菌性結膜炎・ウィルス性結膜炎・アレルギー性結膜炎に大別される。

細菌性結膜炎

様々な細菌によって結膜炎を生じる。 原因となっている細菌に有効な抗生物質や抗菌剤の点眼液で、ウイルス性結膜炎に比べ、短期間に治癒しやすい。

ウイルス性結膜炎

様々なウイルスで結膜炎が発症するが、感染性が強いものとして以下の3つが有名である。

別名、はやり目である。アデノウイルス8型で起こる。
別名、プール熱である。アデノウイルス3型で起こる。
  • 急性出血性結膜炎
エンテロウイルス70によって起こる。

ウイルスに有効な点眼液がないため、細菌性結膜炎より治癒に日数を要する場合が多い。免疫力の低下から、細菌による混合感染を起こす場合があるので、細菌性結膜炎と同様、抗生物質や抗菌剤の点眼液が用いられる。ウイルス性結膜炎の場合、リンパ節(耳の手前など)の腫脹が観察される事が多い。

点眼薬

現在、処方可能な点眼薬

  • クラビット点眼薬0.5%
(目の感染症を治癒する抗菌薬)
  • フルメトロン0.1 0.1%
(炎症やアレルギー症状を抑える)
  • パタノール点眼薬0.1%
(かゆみを抑える)

アレルギー性結膜炎

アレルギーを原因にする結膜炎のこと

  • アレルギー性結膜炎
  • 春季カタル
  • フリクテン

クラミジア

クラミジアの感染により生じる。



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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月15日 16時24分

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閉塞性血栓性血管炎(バージャー病、ビュルガー病)

閉塞性血栓性血管炎(へいそくせいけっせんせいけっかんえん、ラテン語:Thromboangiitis Obliterans;TAO)は、末梢動脈に閉塞性の内膜炎を起こし、末梢部に潰瘍や壊疽を引き起こす病気。フェリックス・フォン・ヴィニヴァルターによって報告された。一般に、発見者であるレオ・ビュルガーにちなんだ名前であるBuerger's diseaseとして、ビュルガー病(ドイツ語読み)あるいはバージャー病(英語読み)で知られている。

日本においては、14番目の特定疾患治療研究対象疾患(難病)に定められており、国からの治療費等の補助が受けられる。

●病態

末梢動脈に血栓を生じ、それが結合組織に置き換えられて動脈が閉塞し血流の途絶を招き、結果的に末梢部の壊死を引き起こす。

東京医科歯科大学の研究調査により、病変部位より高率に歯周病菌スピロヘータ属Treponema denticolaが発見されていることが報告され、発症との因果関係が注目されている。

●疫学

男性患者が9割であり、女性は少ない。20歳から50歳まで特に30代の喫煙者でストレスが過多な患者に多発。受動喫煙者を含めるとほぼ全員が喫煙に関与していると言う。日本には約1万人の罹患者がいるとされる。近年日本での患者は減少気味。

●症状

  • 遊走性静脈炎 : 静脈に炎症(静脈炎)が見られる。静脈炎の部分は痒みを伴う。静脈炎があちこちに移動するので遊走性静脈炎という。
  • 血流不足による虚血によって、末梢部の痺れ、冷感、部位の蒼白化、潰瘍、短距離の歩行で間欠性跛行、激しい安静時疼痛、指趾の難治性潰瘍や壊死が起こる。
  • 寒冷曝露によるレイノー症状が認められる。
  • 下肢動脈に好発する。
  • 末梢動脈拍動の消失。(ドップラー血流計では確認できる場合あり)
  • 確定診断には血管造影が用いられる。

●治療

将来的に内膜炎が血管閉塞を引き起こし末梢を壊死させるのを防ぐ為に、血管の収縮を招くストレスに晒さない事が求められる。寒気を避け、温浴、マッサージ、運動等で血流を良くする事が求められる。また患部を清潔に保つ事も効果があるとされる。 喫煙は血管収縮を招く事から、絶対禁止が求められる。禁煙を遵守しない場合、足趾や下肢切断等に至る場合が多い。歯周病治療および口腔内ケアの徹底が望まれる。 医学的にもプロスタグランジンなど血小板凝縮抑制や血管拡張、血管バイパス形成等による血行再建手術、交感神経節切除などの対症療法が主流であるが、病変が末梢部にあるので血行再建手術は難しいとされる。現在自己造血幹細胞を用いた再生医療が試みられている。

●関連項目

  • 免疫学
  • 循環器学
  • 血管外科学


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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月14日 22時35分

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成人スティル病(成人発症型スティル病)

成人スティル病(Adult Still's disease; ASD、または成人発症型スティル病 Adult Onset Still's Disease; AOSD成人スチル病とも)はもともと小児に起こる原因不明の炎症性疾患であるスティル病(全身型若年性関節リウマチ)が成人に発症したものである。とはいえ、その病像は小児のスティル病とはやや異なっている。不明熱の重要な原因の一つである。

●概念

原因不明に弛張熱、関節炎、前胸部のサーモンピンク疹、肝脾腫、リンパ節腫脹を来たす全身性の炎症性疾患である。

●病因

不明である。

●症状

  • 発熱
    一般に膠原病では発熱が起こるものだが、本症における発熱は特徴的で、数時間の経過で39℃を軽く超えるスパイク熱をきたす。スパイクの間には、解熱していることもあれば微熱が持続している事もある。そういった発熱状態が1週間以上続く。
  • 関節炎
    単関節炎から多発関節炎まで見られ、関節リウマチと似た滑膜炎でびらん性である。
  • 皮疹
    きわめて特徴的とされる前胸部のサーモンピンク色の皮疹が重要で、これは発熱と一致して増悪、改善する。
  • 咽頭痛
    小児のスティル病と異なる特徴的な所見であり、そのうえ成人スティル病ではほぼ必発である。
  • リンパ節腫脹
    全身性のリンパ節腫脹が高い頻度で見られる。
  • 肝障害
    肝酵素の上昇が見られ、病勢と一致して増悪・改善する。
  • 脾腫
    脾腫はよく見られ、リンパ節腫脹と同じ病因によると考えられている。
  • 筋肉痛
  • 心膜炎

●検査

白血球上昇、CRP上昇、フェリチン上昇が見られる。特にフェリチンの著増は特徴的ではあるが、診断的とまでは言えない。

むしろ、慢性の炎症性疾患で関節炎を伴いながら抗核抗体、リウマチ因子などの自己抗体が陰性であるということが、本症を支持する所見となる。

血算において汎血球減少が見られた場合、本症に血球貪食症候群の合併の可能性が考えられ、緊急の診断と治療計画の検討が必要となる。

●診断

上記のような特徴的な所見があることと、その他の疾患に診断されないということが重要である。すなわち本症は除外診断によって診断される疾患である。以下の疾患の除外が必要となる。

これらの疾患の除外は、特定疾患の認定を受ける際にも必要である。

●治療

疾患の経過はやや予測不能であるが、軽度の病態であれば自然寛解はありうる。従って最初は、著明な発熱(患者はひどい不快感をおぼえる)に対する対症療法としてのNSAIDである。しかしそれで治まらないようなら、ステロイドや免疫抑制剤を使用せざるを得ないことになる。



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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月13日 14時40分

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尿細管性アシドーシス(腎尿細管性アシドーシス、RTA)

尿細管性アシドーシス(にょうさいかんせいアシドーシス, 英:renal tubular acidosis; RTA)は、腎臓の尿細管障害により起こる代謝性アシドーシス。腎尿細管性アシドーシスとも言う。

●病態

  • 近位尿細管性アシドーシス
    近位尿細管性アシドーシスは、尿細管の中でも糸球体に近い部分である近位尿細管が何らかの障害によって、重炭酸イオン(HCO3-)を再吸収できない事で起こる尿細管性アシドーシス。
  • 遠位尿細管性アシドーシス
    遠位尿細管性アシドーシスは、尿細管の中でも糸球体から遠い部分である遠位尿細管が何らかの障害によって、水素イオン(H+)を排泄できない事で起こる尿細管性アシドーシス。近位尿細管性アシドーシスよりも重篤である。また腎石灰化を伴うことが多い。

RTAとは非常に興味深い疾患である。一般にアシドーシスと高カリウム血症、アルカローシスと低カリウム血症は並行するという経験則があり、例えばアルドステロン症では代謝性アルカローシスで低カリウム血症がある。しかし、低カリウム血症と代謝性アシドーシスを合併する珍しい疾患がある。これこそ腎尿細管性アシドーシスである。

●分類

  • 部位別に、近位尿細管性アシドーシスと遠位尿細管性アシドーシスに分けられる。
  • 成因別に、先天性・後天性に分類される。
  • Ⅰ~Ⅳ型に分類することもある。Ⅰ型が遠位尿細管性アシドーシスであり、Ⅱ型が近位尿細管性アシドーシスである。Ⅳ型は高カリウム血症を伴うタイプである。大部分はⅠ型尿細管性アシドーシスである。

原因

  • 近位尿細管性アシドーシス
  • 遠位尿細管性アシドーシス

●検査

尿のpHを測るのが一番簡便である。通常はアシドーシスがある場合は尿中に酸を排出しアルカリを再吸収しようと生体は代償する。即ち尿中pHは低下する。しかしRTA(尿細管性アシドーシス)の場合は尿を酸化できないので尿中pHは低下しない。塩化アンモニウム負荷試験を行えばタイプまで調べることができるが、分類することで治療方針が変わるわけではない。原疾患を探すのが一番大切である。

●治療

アルカリとカリウムの補充が主となる。尿細管性アシドーシス自体には根本的な治療がないため、対症療法しかできない。

●診療科

  • 腎臓内科


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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月12日 13時55分

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ウエストナイル熱

ウエストナイル熱(ウエストナイルねつ、West Nile virus、西ナイル熱とも)は、ウエストナイルウイルスによる感染症の一種である。感染症法では4類に属する。ウエストナイルウイルスは、1937年にウガンダの西ナイル地方で最初に分離された。日本脳炎ウィルスと同じ、フラビウイルス科フラビウイルス属に属する。

●発生地域

ウエストナイルウイルス自体は、最初に発見されたアフリカ以外に、オセアニア、北アメリカ、中東、中央アジア、ヨーロッパに広がっている。1990年代以降、感染者が報告されたのはアメリカ、アルジェリア、イスラエル、カナダ、コンゴ民主共和国、チェコ、ルーマニア、ロシアである。アメリカ合衆国本土全体でウイルスが見つかっており、2005年米国だけで発症者3000人、死者119人が報告されている。

日本国内

日本国内では、2005年9月に米国カリフォルニア州ロサンゼルスから帰国した30歳代の男性会社員が川崎市立川崎病院で診察を受け、国立感染症研究所での血液検査をした結果、国内初のウエストナイル熱患者と診断された。

トピックス

アメリカでは臓器提供者から移植を受けた患者の事例や輸血による感染例の多発が2002年~2003年にかけて問題になったことがある。

●感染

ウエストナイルウイルスの増幅動物は鳥である。鳥からの吸血時にウイルスに感染したイエカやヤブカなどに刺されることで感染する。米国で感染が確認された鳥類は、220種類以上におよぶ。特にカラス、アオカケス、イエスズメ、クロワカモメ、メキシコマシコなどで高いウイルス血症を呈する。通常、人間同士の直接感染は起こらない。ただし、輸血と臓器移植は例外である。

●症状

感染者のうち80%は症状が現れない(発症率は20%)。

ウエストナイル熱

潜伏期間は通常2~6日。発熱・頭痛・咽頭痛・背部痛・筋肉痛・関節痛が主な症状である。発疹(特に胸背部の丘疹が特徴的。痒みや疼痛を伴うこともある)・リンパ節が腫れる・腹痛・嘔吐・結膜炎などの症状が出ることもある。

ウエストナイル脳炎

感染者の0.6~0.7%(発症者の3~3.5%)がウエストナイル脳炎を起こす。病変は中枢神経系であり、脳幹・脊髄も侵される。よって、激しい頭痛・高熱・嘔吐・精神錯乱・筋力低下・呼吸不全・昏睡、不全麻痺・弛緩性麻痺など多様な症状を呈し、死に至ることもある。また、網膜脈絡膜炎も併発する。

●検査

血清診断
必ずIgGのペア血清を行う。ただし、他のフラビウイルスと交差反応を示すため注意が必要。日本脳炎のワクチンを最近、接種した患者も陽性になりうる。よって偽陽性が非常に多い。
病原体診断
脳脊髄液より採取。PCR法でウイルス遺伝子の検出が認められれば確定となる。ただし、感度が低い。

●予防

ウエストナイルウイルスの日本上陸が懸念されているが、海外の感染地域へ旅行などで出かける可能性は十分ある。 これら地域への旅行の際には、事前の準備が必要となる。

  • 感染地域の把握(特に夏場など)
  • 防虫スプレーなど防虫剤の用意

その他、アメリカ疾病予防センター(CDC)によれば、ウエストナイルウイルスに感染し重篤な症状に至るケースは特に50歳以上に集中しているという統計がある。なお、ヒト用のワクチンは実用化に至っていない(馬用のワクチンは存在する)。

●治療

特異的な治療はなく、対症療法が治療の中心である。

●蔓延防止対策

  • ウイルスを媒介する蚊の駆除が最優先される。
  • アメリカでは、蚊の幼虫(ボウフラ)の繁殖を阻止するために、住宅地のプールの清掃や水抜きなどの管理、航空機による殺虫剤の散布が行われている。しかし、住宅地以外の森林や湿地への対策は、面積が広すぎて事実上不可能となっており、拡大を十分に食い止めることができていない状況にある。
  • 日本では、水田のカメムシ、マツ林のマツクイムシ対策の一環として、航空機による殺虫剤の散布が行われてきたが、住民からの抵抗は大きく縮小傾向となった経緯がある。また、ウエストナイルウイルス媒介蚊は、都会に生息する蚊によっても媒介されるため、仮に日本国内でウイルスが蔓延しても、殺虫剤の航空散布という手段を取ることは効果的でない。


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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月11日 14時50分

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セザリー症候群

セザリー症候群(セザリーしょうこうぐん、英:Sezary syndrome)は、皮膚の悪性リンパ腫の一種であり、全身が赤くなり痒みが出現し、発熱とリンパ節腫脹も伴う疾患。フランスの皮膚科医アルベール・セザリー(1880-1956)が報告した。

菌状息肉症と同じく、皮膚T細胞性リンパ腫に属する。本症が菌状息肉症の進行したものと考える説もあるが、菌状息肉症が全例セザリー症候群となるわけではない。末梢血中に出現する異常リンパ球はセザリー細胞と呼ばれる。

●頻度

比較的まれ。年齢は60歳以上の高齢者が多い。

●症状

紅皮症、リンパ節腫大、末梢血異型リンパ球の出現がある。これをセザリー症候群の3主徴という。

●診断

  • 病理検査:Pautrier微小膿瘍など。
  • 免疫染色
  • 血液検査:末梢血異型リンパ球の存在。

ただし、すべてのセザリー症候群でこれらがみられるわけではない。そのため、この診断の確定には、紅皮症に挙げられる疾患を除外する必要がある。

●治療

ステロイド外用療法、PUVA療法(紫外線療法)、インターフェロン療法など。重症例では化学療法剤(抗がん剤)なども併用する。

●予後

悪性腫瘍の分類ではあるが、他の腫瘍に比べ予後は悪くないとされている。



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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月10日 19時12分

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成人T細胞白血病(ATL, ATLL)

成人T細胞白血病(せいじんティーさいぼうはっけつびょう、Adult T cell leukemia;ATL)または成人T細胞白血病/リンパ腫(Adult T-cell leukemia/lymphoma;ATLL)とは、1976年に高月清らによって発見、命名された疾患である。レトロウイルス、腫瘍ウイルスであるHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルスI型)の感染により発症する腫瘍性疾患である。独自の形態をもつ異型リンパ球(CD4陽性リンパ球)の単クローン性腫瘍である。

●歴史

1970年代の日本の白血病、リンパ腫の論文ではいくつかの興味深い症例報告を見ることができる。西南日本に予後不良の悪性リンパ腫が多いこと、家族内発症が悪性リンパ腫にみられること、ホジキン病が南九州に多いこと、セザリー症候群や皮膚T細胞リンパ腫が九州に多いこと、リンパ腫から白血化し、急激に死にいたる症例が認められること、末梢血に核が分葉した奇妙な白血病細胞が認められることなどがあげられる。これらの多くは2008年現在の診断能力ではATLと診断されておかしくないものばかりである。このようにATLは古くから存在していた。腫瘍ウイルスが原因とわかったのは1980年代である。

●疫学

日本では西日本、特に九州にHTLV-1感染者が多く、世界的にはカリブ海沿岸諸国、中央アフリカ、南米などで頻度が多い。HTLV-1は母乳により垂直感染を起こすことが知られており、乳幼児の感染者が40~60年の潜伏期を経て成人T細胞白血病を発症する。HTLV-1キャリアは日本全国で100~200万人いると言われている。毎年600~700人程度キャリアがATL(病型は問わない)を発症している。キャリアの生涯を通しての発症危険率は2~6%である。本疾患は多くの病型が知られているが急性化すると極めて予後不良である。急性型と診断された患者の生存期間中央値は1年未満である。

HTLV-1の感染はHTLV-1感染リンパ球がリンパ球に直接接触したときに感染が成立するといわれており、このような経路としては輸血、性交、母乳があげられる。性交に関しては精液に含まれるリンパ球を通じて男性から女性への感染が基本である。母乳感染がほとんどであり、人工栄養に切り替えると母子間感染率が20%から3%に低下するため、本疾患の撲滅には母乳遮断が有効であると考えられている。なお、個体内でのHTLV-1増殖の場は主にリンパ節であると考えられている。リンパ節で増殖したATL細胞が血液中に流出し(白血化)、特徴的な細胞が末梢血で見られるようになる。

●HTLV-1の発癌機構

母乳中のHTLV-1感染リンパ球が、乳児の消化管内で乳児のリンパ球に接触することでHTLV-1は新たに感染することができる。レトロウイルスであるため、リンパ球DNAに組み込まれ、ウイルスの再生産を行う。HTLV-1のp40 taxは宿主細胞のIL-2レセプター遺伝子などを活性化し、その分裂増殖を引き起こす。こうして無限増殖を繰り返す宿主細胞が、その過程でなんらかのエラーを起こし、形質転換を起こし、ATLを発症すると考えられている。

●ATLの病型

ATLの臨床経過は多彩であり、以下のような4つの病型と1つの病態が知られている。

  • 急性型
  • リンパ腫型
  • 慢性型
  • くすぶり型
  • 急性転化

下山らによって行われたこの分類法は今日でもよく用いられる。この診断基準は消去法にて定義されている。急性型の病態が最も多彩であり、定義しにくい反面、くすぶり型、慢性型、リンパ腫型はそれぞれの特徴が比較的明確である。基本的には定義しやすい病型でなければ急性型と考えた方が安全である。予後不良因子としては、年齢、パフォーマンスステータス、総病変数、高カルシウム血症、高LDH血症があげられる。予後不良因子を持たないくすぶり型と慢性型では、化学療法がむしろ免疫不全を助長し感染症合併の要因になるため、原則として経過観察とする。急性型、リンパ腫型では極めて予後不良であるため直ちに加療する必要がある。CHOP療法が選択されるが再発、薬剤耐性化が多い。若年発症では造血幹細胞移植も試みられている。

●症状

急性型の病歴は非常に多彩である。

●HTLV-1関連疾患

ATLL以外にHTLV-1感染によって起こる疾患としてはHAM/TSPやHU/HAUが挙げられる。ATL患者のリンパ球のサザンブロット法で解析をするとモノクローナルにプロウイルスDNAが組み込まれているのに対してこれらの患者ではポリクローナルとなっているためにATL発症の中間状態であると考えられている。

●今後の治療

急性白血病と同様、寛解導入療法後の造血幹細胞移植が検討されている。寛解導入療法としてはCHOP療法やLSG15といった化学療法を用いて造血幹細胞移植は一般的な前処置を用いた同種骨髄移植が考えられている。

●関連項目



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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月9日 15時48分

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発疹チフス

発疹チフス(ほっしんチフス、英:epidemic typhus)とは、Rickettsia prowazekiiの感染を原因とする感染症。感染症法における四類感染症である。

●概略

人口密集地域、不衛生な地域に見られ、衣服に付くシラミやダニが媒介することから、冬期、または寒冷地で流行が見られる。特に戦争・飢饉・牢獄・収容所などに好発し、「戦争熱」「飢饉熱」などの別称がある。例えば、1812年のナポレオンのロシア遠征などである。第一次世界大戦のロシアでは3000万人が罹患し、10%が死亡した。またナチスドイツのユダヤ人強制収容所でも発生し、大きな被害を出した。

●原因

リケッチアの一種であるRickettsia prowazaekiiの感染を原因とする。コロモジラミ(Pediculus humanus)またはアタマジラミにより媒介されることが多い。自然感染したムササビが発見されたため、人獣共通感染症の可能性が指摘されている。

●疫学

日本では第二次世界大戦中から戦後にかけて流行したが、1955年以降報告されていない。20世紀初頭にはそのほか世界各地でも見られたが、現在ではアフリカ、南米の高地といった寒冷地を中心に発生する。

●症状

潜伏期は1~2週間。発熱、頭痛,悪寒、手足の疼痛などで突発し、高熱、全身に広がる発疹が特徴的症状である。皮疹は体幹の斑状の紅斑や丘疹から始まり次第に手足に広ってゆく。手掌、足蹠を冒さないとされる。重症例では点状出血様になる。頭痛・精神錯乱などの脳症状が強いのも特徴である。致死率は年齢により異なり、20歳まででは5%以下であるのに対して、加齢に伴い増加し、60歳以上では100%近くなる。発疹チフスの初感染から回復したヒトに発生する再発型リケッチア症があり、これはブリル病と呼ばれる。

●診断

病原体の培養は成功しない。血清学的には蛍光抗体法などによって診断され、スタンダードである。また遺伝子工学的にはポリメラーゼ連鎖反応によって診断可能であり、感度・特異度・診断までのスピードのどれをとってももっとも優れているが、コンタミネーションに気をつける必要がある。世界的に見ると、本症の流行地においてはこのような高価な最先端の方法は行いづらいという問題がある。

●治療

テトラサイクリン、ドキシサイクリンが用いられる。クロラムフェニコールも有効であるが副作用が強く、日本では一般に用いられない。ただ、発疹チフスときわめて類似する皮疹を呈する髄膜炎菌性敗血症、さらには髄膜炎との鑑別が困難な場合、クロラムフェニコールにも選択の余地はある(テトラサイクリンは血液脳関門を越えない)。

●予防

予防は、衣服や寝具なども含め身体を清潔にし、シラミを少なくすることが有効である。流行中の地域では、ドキシサイクリンまたはクロラムフェニコールによる予防効果が示されている。

●関連項目

  • リケッチア
  • ジェロラモ・カルダーノ
  • シャルル・ジュール・アンリ・ニコル
  • DDT
  • パウル・ヘルマン・ミュラー


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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月8日 15時30分

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ロッキー山紅斑熱

ロッキー山紅斑熱(ロッキーさんこうはんねつ、Rocky mountain spotted fever)とは、Rickettsia richettsii感染を原因とするヒトの感染症。カクマダニ、チマダニなどのマダニによって媒介され、囓歯類、鳥類、兎、羊などで感染環が成立する。マダニの活動期である春から夏にかけて発生。

●関連項目

  • リケッチア


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作者:kamiryu07

更新日:2008年11月8日 14時42分

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