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トップ > 犬 下痢症 > 犬 下痢症 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年11月21日 12時)
夜間の人工透析で、腎疾患による死亡率が大幅に低下?
腎疾患患者の死亡リスクが、従来の1回4時間、週3回の透析治療に比べて、夜間に1回8時間の透析を週3回行うほうが大幅に減少することが示され、米フィラデルフィアで開催された米国腎臓病学会(ANS)年次集会で発表された。
報告を行ったトルコ、エーゲEge大学(イズミル)腎臓病学科のErcan Ok博士によると、透析技術や医療は向上しているものの、従来の4時間、週3回の透析治療を受ける患者の死亡率は依然として受け入れ難いほど高いという。透析は腎不全患者の水分除去措置としては最も一般的な方法で、入院、外来のいずれでも実施されるが、通常は何らかの医療機関で行われる。患者の多くは、週3回、1回3~5時間の処置を受けている。
今回の研究では、従来の方法から、週3回、夜間8時間の透析に切り替えたトルコ人患者224人(平均45歳)を追跡した。研究グループによると、患者が処置を受けながら眠れるようになるまでには、通常1カ月の「適応期間」を要したという。
1年後、夜間治療群と、従来の週3回4時間の治療を継続した同様の患者群とを比較したところ、夜間治療群は死亡率が78%低かったほか、血圧管理に顕著な改善がみられ、降圧薬の使用が3分の2減少した。また、リン酸塩濃度が正常値まで低下し、リン酸塩吸収を抑える薬剤の使用が72%減少。さらに、食欲向上、望ましい体重増加および血中蛋白濃度の増大がみられたほか、患者の多くが仕事に復帰し、業績や精神状態も改善されたと報告している。「このデータによって、医師、患者、保健当局、社会保障機関をなど社会全体が長時間の透析の必要性について納得してくれると期待している」とOk氏は述べている。
米セント・ジョンSt. John病院(デトロイト)のRobert Provenzano博士は今回の研究について、称賛できるものだが、腎臓は1日24時間働いており、透析時間が長ければ長いほうがよいのは明白と述べている。より頻繁な透析が健康状態全般を向上させることは、欧米の研究ですでに示されているという。
今回の研究では患者が自己選択されており、無作為化対照試験となっていない点が問題と指摘。トルコ、中国、インドなどの発展途上国では、透析などの治療を受けることのできる患者は比較的裕福で健康状態もよい傾向があり、このことが研究結果にどのような影響を及ぼしているのかわからないことからも、無作為化研究が必要であると同氏は述べている。
(夜間の人工透析で死亡率が大幅に低下)
腎機能の低下が起こってくると、老廃物の蓄積や水・電解質の不均衡から生体内の恒常維持ができなくなり、いわゆる尿毒症症状を呈してきます。主たる原因物質(尿毒症性物質)として、グアニジン、フェノール、インドールなどの低分子物質、アルカロイド、脂肪族アミン、副甲状腺ホルモンをはじめとするホルモン、ポリペプチドなどが挙げられています。
透析療法とは、血液を半透膜を用いて透析し、水分および溶質を除去して血液の浄化を図る方法です。急性腎不全や慢性腎不全、透析可能な薬物による中毒(医療用薬剤,農薬,工業薬品など)、急性肝不全などの治療として行われます。
透析導入の基準としては、
1)乏尿、貧血、重症高血圧、不眠、頭痛、悪心・嘔吐、体液貯留などの臨床症状
2)血清クレアチニン濃度8mg/dl以上か、内因性クレアチニンクリアランス10ml/分以下3)軽い日常作業が困難
こうした項目を参考にします。合併症の多い高齢者や糖尿病患者では、生命予後や良好な社会復帰のためにも早めの導入がよいとされています。
大別して、血液を透析器(ダイアライザー)に導き浄化した後に体内に返血する血液透析と、透析液を腹腔内に注入し腹膜の半透膜機能を利用して透析を行う腹膜透析とがあります。
血液透析とは、カテーテルあるいは皮下の動静脈瘻(シャント)のいずれかにより、血液をダイアライザーに導入し、透析液と透析膜を介して、血液中の高窒素血症、水・電解質異常を是正する方法です。
シャント(血液路 blood access)とは、動脈と静脈を直接つなぎ合わせた部分をつくる必要があります。これは、動脈から血液を体外循環回路に導き、十分な血液量を得るためのものです。腹膜透析(PD)に比べて、体内から除去したい物質を除く効率は良いですが、不均衡症候群といったものが生じることがあります。
不均衡症候群とは、急激な血液透析により血液透析中あるいは直後に起こる一過性脳症で、頭痛、悪心、嘔吐、筋のけいれん、全身倦怠感、血圧上昇、四肢しびれ感、意識障害などの症状が出現する場合をいいます。これは、透析により尿素などの溶質の除かれる速さが,体の各部位により差を生じることで発生すると考えられます。
腹膜透析(PD)とは、腹腔内に腹膜透析液を注入し、1~数時間貯留した後、排出するという操作を繰り返す方法です。腹膜透析液の注入、排出には腹膜カテーテルを用います。そのため、シャントは不要となります。
メカニズムとしては、腹腔に貯留された腹膜透析液と腹膜に分布する毛細血管内血液との間で、溶質が濃度差による拡散現象(透析)で除去されます。透析効率は血液透析に比べてはるかに劣り、体液異常の改善に時間がかかります。ですが、それだけに循環系に及ぼす影響も少なく、不均衡症候群も起こりにくいという利点もあります。また血液路を必要とせず,抗凝固療法も不要であるという利点があります。
透析療法に伴う合併症としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月16日 21時39分
双極性障害(躁うつ病)への対処法-治療における注意点
双極性障害(bipolar disorder)は躁うつ病(manic depression)とも呼ばれ、脳内の化学物質のアンバランスによって引き起こされる精神疾患である。薬剤による管理が可能だが、それに加えて、米国家庭医学会(AAFP)では以下のことを勧めている:
・自分の症状について調べ、学習し、家族とその情報を共有する。
・就寝と起床、食事と運動について毎日の習慣を確立する。
・医師の指示通りに正しく服薬する。
・カフェイン、風邪薬、アレルギー薬、鎮痛薬の使用を避ける。アルコールやその他の薬剤を摂取する前には必ず医師に相談する。
・ストレスを抑える。
・行動の変化や躁うつの症状に気付いたときは医師に相談する。
・サポートグループを見つけて加入する。
(双極性障害への対処)
「双極性障害」とは、一般的にいわれている躁うつ病のことです(国際的には、双極性障害 bipolar disorderと呼ばれています)。躁病相が中等度以上であるものを双極Ⅰ型障害、軽躁に留まるものを双極Ⅱ型障害と呼び、それらに気分循環性障害を加えたものからなります。
双極Ⅰ型障害や気分循環性障害は若年発症が多いですが、双極Ⅱ型障害は単極性うつ病で経過していたものが、ある時期から軽躁を示すタイプも多く、発症がやや遅くなります。
双極性障害は、気分の変動を主体とするエピソード(躁病やうつ病)を繰り返すということが特徴的です。つまり、いつも元気に見える人が何らかの原因で憂うつな気分になり、社会生活に支障を来たす心の病です。推定患者数は20万人以上と言われ、近年、うつ病と診断されている患者の5人に1人が、実はこの病ではないかと考えられています。
実は、軽躁病エピソードで自覚に乏しい場合は診断が難しく(躁状態が見逃されやすい)、しかも抗うつ薬服用中のうつ病性障害に出現した躁症状では、判断に迷うことが少なくないといわれています。
一般に、双極性障害では躁病の期間よりも、うつ病エピソードを呈する期間が長く、再発・再燃を繰り返しやすいといわれています。そのため、社会的にさまざまな障害や制約を受けてしまうことがあります。また、双極性障害ではうつ状態で自ら命を絶ってしまうの危険性が高いことが知られており、注意を要します。
躁状態では、気分の高揚が基本症状であり、爽快感や快調感がみられ、自信に満ち、楽観的となり、幸福感、万能感を伴うこともあります。ですが、些細なことで刺激を受けやすく、喜怒哀楽を表しやすくなり、気分が変わりやすい(気分易変性)です。さらに、病勢が悪化すると不機嫌、攻撃的となり興奮しやすくなります。時に抑うつ気分を伴う躁うつ混合状態を呈することがあります。
また、着想豊富で多弁となりますが、論理が飛躍してまとまりが悪くなってしまいます(観念奔逸)。思考内容も誇大的となり、誇大妄想に発展することがあります。このように多動となり様々な活動を企画しますが、集中力に欠けるため、失敗に終わることが多いです。
乱費や社会的逸脱行動などもみられ、それまでの対人関係が破壊されたり、職業的機能に著しい障害を惹起することも稀ではありません。睡眠欲求は減少し、夜間や早朝構わずに活動を行ったりして、周囲を困惑させることもあります。
うつ状態では、抑うつ気分が基本症状であり「憂うつ、気分が滅入る、気分が沈む、何もかもわずらわしい」などと表現され、不安や焦燥感が目立つこともあります。何に対しても興味や関心が持てなくなり、よいことが起こっても喜べなくなります。
朝方の気分が悪く、夕方にかけて改善するという気分の日内変動がみられることが少なくありません。一方で、重症になると喜怒哀楽がなくなり、抑うつ気分すら訴えなくなったり、日内変動もみられなくなります。
思考の進行が遅滞し、理解力や注意力、集中力も低下してしまいます。自分を過小評価しやすくしたり、劣等感を抱きやすくし、過去を過剰に後悔し、また悲観的で取り越し苦労をしやすくなります。重症化すると貧困妄想(お金が払えずに受診・入院できない、といったことを思う)、心気妄想(重い体の病気にかかっていると思い込む)、罪業妄想(自分が悪いと思いこむ)がみられることがあります。
動作が遅くなり、口数も少なくなり、決断力や集中力も低下してしまいます。重症化すると、自発性が全く欠如した抑うつ性昏迷状態となってしまいます。逆に、不安焦燥感が強く、部屋の中を落ち着きなく徘徊する焦燥性うつ状態を呈することもあります。
身体症状では、不眠(特に早朝覚醒)や食欲減退、体重減少などが出現し、頭重感や肩こり、胸痛、筋肉痛、全身倦怠感、易疲労感、性欲低下、月経異常など全身にわたる多彩な身体症状が出現するのが特徴的です。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月16日 20時57分
老人性難聴による耳鳴りを主訴とする91歳男性
読売新聞の医療相談室で、以下のような相談がなされていました。
最近、右耳が重苦しい感じがして耳鳴りがします。耳鼻科に行くと「老人性難聴」と診断されました。有効な薬もないとのことですが、どうしたらよいでしょうか。(91歳男性)この相談に対して、東京医科歯科大病院耳鼻咽喉科の有泉陽介先生は、以下のようにお答えになっています。
耳鳴りは「周りに何も音がないのに音が聞こえる」という現象です。多くの原因は聞こえの神経の障害です。この神経に障害が生じると難聴、耳鳴り、めまいなどが起きます。老人性難聴(老年性難聴)とは、加齢が原因となって生ずる難聴です。老化によるものなので明らかな外因はなく、徐々に進行していきます。50歳くらいから始まるとされますが、発症年齢・程度には個人差も大きいです。
突発性難聴など急に発症した病気の一部は、薬物治療などで聴力が回復し、それに伴い、耳鳴りが消えることもあります。しかし、加齢に伴い徐々に神経が変化して起き、慢性化する老人性難聴は、元に戻すことはできませんので、これに伴う耳鳴りも消えることはありません。
慢性的な耳鳴りは、気にすればするほど、ストレスを感じ、苦痛が強まる傾向があります。ご質問者の場合は、老人性難聴による耳鳴りのようですので、あまり耳鳴りのことを考えないようにするのが大切だと思います。実際、それで気にならなくなる方も少なくありません。
とくに難聴の自覚はなくとも、聴力は加齢とともに徐々に悪化を示します。その悪化の程度は50~55歳までは軽度ですが、55歳頃から著しくなり、それからの悪化は比較的急速となります。
原因としては、内耳有毛細胞の加齢による変性・減少による閾値上昇、周波数分析能の低下とともに、脳幹・大脳の退行変性による音声解析能力や音声解読能力の低下も混在しているとされます。加齢による機能の低下は聴覚系のすべての部位に起こり得ますが、あらわれる難聴の型は一般に両側性の感音難聴の形をとります。
一般に難聴の型は両側性の感音難聴で、純音オージオグラムは高音漸傾型を示すことが多く、ほぼ左右対称です。補充現象(音の強さの変化に伴う音の大きさの変化が、正常耳の場合に比べて異常に大きいという現象)は陽性または陰性で、語音明瞭度は劣化します。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月16日 13時47分
肝嚢胞で腹部の圧迫感がある63歳女性
読売新聞の医療相談室で、以下のような相談がなされていました。
「肝嚢胞」で、肝臓全体に水がたまり、他の臓器まで押している状態です。注射で水を抜くのでは、またたまってしまうので、食事ができないほど苦しくなったら、手術すると言われています。(63歳女性)この相談に対して、虎の門病院副院長消化器内科である竹内和男先生は、以下のようにお答えになっています。
肝嚢胞とは、肝臓の中にできた水泡のようなものです。人間ドックの超音波(エコー)検査で、6~7%の方に認められる、よくある疾患です。肝嚢胞は、1層の扁平上皮に覆われ、嚢胞壁からの分泌液に満たされます。先天性と後天性に分けられ、40歳以降で多発することが多いです。
生まれつきのもので、大きさが5mmくらいの小さなものから、中には10cmを超える大きなものを持っている方もいます。しかし、ほとんどが無害なので、治療の対象となるのは大きなもののうちでも、ごく一部に限られます。
周囲の臓器が押されて、圧迫感があったり、おなかに手で触れてしこりが感じられたりする場合など、自覚症状があって初めて治療の対象となります。このような症状がある場合は、かつてはお尋ねのような開腹手術による治療が行われたことがありました。しかし今ではほとんど行われません。
先天性肝嚢胞は、胆管の形成不全のため、胆管同士の交通が不十分となり嚢胞状に拡張して形成されると考えられています。内壁は1層の上皮性細胞に覆われた真性嚢胞で、内容は漿液性の液体成分です。孤立性嚢胞と多発性肝嚢胞があります。後天性のものでは、寄生虫によるものや腫瘍(良・悪性)、外傷や炎症、医原性といった原因があります。
通常は無症状で、偶然の機会に発見されます。発育はきわめて緩慢ですが、ときに嚢胞が巨大になり、腹痛や腹部膨満感を訴えます。また、胆管を圧迫して、黄疸や胆管炎をきたすことがあります。嚢胞内出血、破裂、捻転、感染をきたすと急性症状を起こしえます。多発性肝嚢胞では、多発嚢胞病の部分症で腎、脾、卵巣などにも多発嚢胞を有し、頭蓋内動脈瘤を合併していることがあります。門脈圧亢進症を伴う場合があります。
診断としては、超音波検査とCTでほとんどの場合診断可能となります。嚢胞は1層の胆管上皮で囲まれており、内腔はそこからの分泌液で満たされています。したがって、超音波画像上は極めて低エコー領域として描出されます。
単純CTでは低吸収領域として描出されます。血管成分は全くないので、造影CTの意義はありません。一方、MRIに関してはT1強調画像では低吸収域、T2画像で肝血管腫と同様高信号域としてとらえられます。選択的肝動脈造影では、血管が構成成分にないので無血管領域としてとらえられます。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月16日 13時22分
めまい、難聴、耳鳴り…メニエール病を告白-加護亜依さん
元「モーニング娘。」の加護亜依(20)が15日、メニエール病を患っていることを自身のブログで明かした。
加護は「最近やはり耳の調子が悪く~中略~朝から具合が悪く病院に行きました。診ていただくとメニエール病という病気みたいです」と告白。この病気は平衡感覚をつかさどる三半規管や音を感じる蝸牛にリンパ液の影響でめまい、難聴、耳鳴りなどの症状が出るという。
(加護亜依メニエール病を告白)
メニエール病とは、内リンパ水腫(内耳にリンパ液がたまりすぎていること)が原因であるといわれています。内耳の内リンパ水腫が、球形嚢と蝸牛管に著明に、前庭半規管には軽度にみられます。
内リンパ水腫は、内耳の循環障害によるとの説が有力で、感染後、外傷後、自己免疫疾患などでもみられます。発症年齢は男性で40歳代、女性で30歳代にピークをもちます(小児のメニエール病はきわめて稀)です。
感染後、外傷後、自己免疫疾患などでもみられます。原因不明ですが、種々の内因・外因によって発症し、ストレス病の一種とも考えられています(性格や行動特性が発症に深く関わっている)。肉体的、精神的過労、睡眠不足などのストレスが誘引となってめまいを反復することがあり、生活管理(ストレスをため込まない)することが必要です。
めまい、耳鳴り、難聴を主症状とし、これらが関連して反復出現します。耳閉感、音が響くなどといった症状もあります。難聴,耳鳴は一側性の場合と両側性の場合があります(一側性の約40%が長期的には両側性に移行)。そのほかの症状としては、聴覚過敏、複聴を伴うことが多いです。症状の悪化時には肩こり、頭重感をしばしば訴えます。第8脳神経以外の神経症状がないのも特徴的です。
めまいは発作性、突発性、回転性(目の前がグルグルと回るような感じ)で、吐き気、嘔吐、冷や汗を伴うことも多いです。発症時間は数分のこともあり、数時間のこともあります。また、1日に何回となく起こることがあります(めまい発作は数時間から1日程度のものが多く、数日間もめまいが持続する場合はほかの疾患を考えます)。意識障害や麻痺、知覚障害はありません。患側耳を上に側臥位で臥床していることが多く、身体を動かすとめまいは増強します。
メニエール病になる前の症状(前駆症状)として「急性低音障害型感音難聴」とよばれる低音域が聞こえにくくなる難聴が起こっているということが指摘されています。急性低音障害型感音難聴は、耳の聞こえを司る内耳の蝸牛に異変が起き、聴覚に障害が生じます(人の話し声などは中音域が中心で、低音の聞こえにくさには、中々気付きにくいといわれています)。
診断や治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月16日 12時43分
大腸ポリープ7個を内視鏡手術-和田アキ子さん
歌手・和田アキ子(58)が15日、ニッポン放送「アッコのいいかげんに1000回」に出演し、13日に大腸のポリープを切除する手術を受けていたことを明かした。
アッコは番組冒頭で「ポリープを7個取りました。大きいのは1・5センチあったみたい」と説明。手術の前後は水やお茶、具なしのみそ汁など水分しか口に出来ず、空腹に悩まされた。「医者には『流動食』って言われたけど、これじゃ『流動飲』やろ」来年に入っても治療を続けていく予定だ。
(和田アキ子、大腸ポリープ7個切除手術)
大腸ポリープとは、大腸粘膜の限局性の隆起性病変を漠然と指しています。あくまで、肉眼的な限局性隆起の総称です(内腔への限局性突出物をさす形態学的用語であり、病理学的組成を表すものではない)。組織学的な性状を規定しないため、良性(腺腫、過形成性ポリープ、若年性ポリープ、炎症性ポリープなど)であったり、悪性(癌腫、悪性リンパ腫など)の場合もあります。
よって、良性も悪性も存在することになりますが、悪性と判明した時点で、それらは癌、肉腫(悪性リンパ腫も含む)に分類され、ポリープから除外されます。また、良性非上皮性の場合は粘膜下腫瘍と称されるので、結局、良性上皮性突出物をさすことになります。ただ、それでも腫瘍性、炎症性、過誤腫性、過形成性、その他に分かれ、腫瘍性では腺腫の中に癌巣が見つかることが少なくないです。
よって、一般的には、ほとんどが良性疾患を指して用いられることが多いようです。年齢とともに腫瘍性ポリープの発生頻度は増し、40歳以上では約15~20%といわれます。
ポリープが発見されたときの診断手順として、内視鏡や生検組織所見などから腫瘍性か非腫瘍性か、良性か悪性かを診断します。そして、次に内視鏡治療が技術的に可能かどうか、根治可能か否かを診断します。
一般に大腸ポリープに特徴的な症状はなく、腹痛や便通異常などの他疾病に伴う症状や、検診などを契機にX線検査や大腸内視鏡検査を行って発見されることが多いです。ポリープから出血することもありますが、大量出血や黒色便をきたすことは稀です。
大腸ポリープのうち腫瘍性ポリープである腺腫は、悪性化ないし癌合併の頻度が高いため、原則として治療する必要があります。また、非腫瘍性ポリープは悪性化しませんが、癌化ないし癌合併することがあり、大きくなると出血したり腸重積を起こす可能性があるため、治療の適応となることがあります。
一般的にポリープの大きさが増すと、腺腫の一部に癌を伴った腺腫内癌や、大部分が癌で一部に腺腫を伴う癌が認められるようになります。腺腫の一部に癌を合併する頻度は、絨毛腺腫で80%、腺管腺腫で10%程度といわれ、癌化傾向があると考えられています。
大きさ別には、1cm 以下では1%前後ですが、1~2cmでは約10%、2cm以上では40%以上の癌の合併率が報告されています。
診断や治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月16日 12時5分
淡々と綴られたレーシック体験記-レーシック手術の実際
ロケスタ社長日記さんで、レーシック体験記が記されていました。「受けてみたい。けど、どんなものか分からずに不安…」といった方には非常に参考になるのではないでしょうか。
・手術前に必要な検査
まず、レーシックの検査をしなきゃいけないのですが、そのために、ソフトのコンタクトだと1週間、コンタクトをしない期間を作らないといけないのです。
検査は、眼圧をはかったり視力検査をしたります。一度、目に麻酔の目薬を差されて眼球を触られますが、感触は一切ないため、全然平気。
検査結果。視力は右が0.1で左が0.06でした。右の乱視が強いとのこと。角膜の厚さは特に問題ない、といわれました。
乱視が強いのでイントラレーシックっていうのを受けなさい、と言われました。
レーシック手術のレーシック(LASIK)とは、laser in situ keratomileusisの頭文字をとったもので、日本語に訳せば「レーザー角膜切削形成術」となります。眼の屈折異常を矯正する手術の一つで、レーシック手術は現在の主流となっています。
一般的には、マイクロケラトームとよばれるカンナのような機械で角膜の表面を薄く削り、フラップ(ふた状のもの)を作り、めくります。そこで露出した角膜の実質部分にエキシマレーザーを照射し、角膜の一部を蒸散させ、角膜表面の屈折力を減ずる手術です。
そもそも近視とは、目に入ってきた平行光線が、網膜の前方に像を結ぶような屈折状態を指します。正視の人はしっかりと網膜の所で像を結ぶのでぼやけたりしないのですが、近視では網膜の前の方で結像してしまうので、ぼやけてしまうわけです。
眼軸が長すぎるか、角膜や水晶体の屈折力が強いためにこうしたことが起こってしまい、前者を軸性近視、後者を屈折性近視といいます。通常みられる近視は、軸性近視です。
そのため、しっかりと網膜の所で結像できるように、角膜を削って矯正するのがレーシック手術です。そのため、事前検査では屈折度検査、角膜曲率半径測定、角膜形状解析など多くの検査を行い、その検査結果をもとにレーザー照射を行います。
そのため、より高い矯正精度を得るためには、コンタクトレンズの装用で圧迫されている角膜を元の状態に戻し、正確な検査を行う必要があるわけです。そのため、1週間程度コンタクトレンズ装着を中止しておく必要があるわけです。
こうした検査の結果、角膜厚が足りなかったり(450μm以下の角膜厚)、小角膜など眼自体に問題があったり、合併症(白内障・緑内障・網膜剥離・結膜炎など)がある場合などでは、適応できない人がいます。また、全身疾患との関連で、膠原病、自己免疫疾患の患者さんでは創傷治癒に障害をきたす可能性もあり、ドライアイの合併によりレーシック治療が行えない場合があります。
ちなみに、イントラレーシック(Intra-LASIK)は、INTRALASE社製イントラレースFSレーザーを用いて、コンピュータ制御によってフラップを精密に作成する点が特徴的です。これにより、より精度の高いフラップ作成ができるといわれています。
・フラップ作成
翌日まで仕事ができない、ということで週末に受けます。手術のときに使うキャップと前掛けをされます。そして目の麻酔の目薬をさします。そして2,3分まちます。名前が呼ばれた手術室に入ります。
最初は目のフラップというものを作ります。歯医者さんのようないすに座って、仰向けになります。目を固定される機具を装置されて手術開始。
イメージ的には、なんか手術台の上にあるような照明器具?みたいなものが上から迫ってくる感じ。そして視界が暗くなってなんかされているという感触。
触られている感はありますが、痛くはありません。終わる瞬間に、プチっていう感じがあって、それは身体がびくっとなりました。
両目やって、フラップ作成は終了。視界が白くぼんやりしている状態で、看護士さんにつれられて外のいすに座ります。目がかわかないように目をつぶりながら3,4分待ちます。この時間がながく感じます。
角膜上皮を薄く削り、フラップ(ふた状のもの)を作って、めくります。このようにして角膜実質を露出させます。このフラップを作る方法として、マイクロケラトームとよばれるカンナのような機械を用いるか、それともイントラレースFSレーザーを用いて、コンピュータ制御によってフラップを作るイントラレーシックがあります。
角膜フラップは、130~160μmの深さであり、近視矯正では9.5mm、遠視矯正では10.5mm径で設けることが多いようです。
続いて、以下のようなレーザー照射があります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月15日 19時51分
手の痺れや筋力低下症状…ギラン・バレー症候群再発-大原麗子さん
女優・大原麗子(62)が11日深夜に都内の自宅で転倒して、右手首を骨折するなどの重傷を負っていたことが14日、分かった。大原は、自宅のインターホン越しにデイリースポーツの取材に応じ、ギラン・バレー症候群という難病の再発がケガの原因と説明した。全治2~3ヶ月の見込みで、しばらくは自宅で療養する予定という。
難病の再発が大ケガにつながってしまった。大原によると、11日深夜に自宅ガレージに物を取りに行こうとしたところ、足もとがふらついて前のめりに転倒。右手首と両ひざを強打し、あまりの激痛に自ら救急車を呼び、都内の病院に搬送されたという。
診察の結果、右手首の骨折と両ひざ打撲が判明。手術は回避でき、骨折個所はギプスで固定。12日午前にはタクシーで帰宅したという。現在の状態については「腕は通常の3倍くらい(に腫れて)、指先までうっ血して紫色です」という。
転倒の原因について、大原は「ギラン・バレーは何度も再発して、今回もそのせいで転んでしまいました」と説明。ギラン・バレー症候群とは、筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる病気で、10万人に1~2人がかかる難病とされている。
大原は99年ごろから同症候群の治療のため芸能活動を休止。03年ごろには復帰したが、最近は91歳の母の介護もあって、再び休業中だった。今回のケガによる仕事のキャンセルなどは特になく「それはよかった」という。
10月末にペンを握ろうとした際に手がふるえて、ギラン・バレー症候群の再発を自覚。21日には掛かり付けの医師に診療の予約を入れていたが、その前に負傷してしまった。
「今はギラン・バレーも再発しているし、すごく疲れています」という大原。13日は62歳の誕生日だったが、しばらくは自宅療養でケガのリハビリと同時に再発した難病と闘っていくことになる。
(大原麗子、ギラン・バレー症候群再発)
ギラン・バレー症候群とは、急速に発症する四肢筋力低下と腱反射消失・減弱を主徴とする自己免疫性末梢神経疾患です。急性の先行感染(下痢症状や、上気道感染による感冒様症状など)から1~3週間後に、急性に筋力低下と感覚障害を主徴として発症します。
筋力低下は、通常2週以内にピークに達して、徐々に回復していきます(ただし、全国調査によると,日常生活に支障をきたす後遺症を残した患者が21%を占めていたという報告もあります)。
原因は、先行感染が引き金となって生じた自己の末梢神経の構成成分に対する抗体による異常な免疫反応であると考えられています。約2/3で先行感染がみられ、EBウイルス、マイコプラズマとともにCampylobacter jejuni感染に伴う例が知られてきています。Campylobacter jejuni感染に伴う例では、血清の抗ガングリオシド抗体(抗GM1抗体)が上昇している場合が多いです。
こうした異常な自己免疫反応による節性脱髄を主病変とし、通常軸索は保たれます。崩壊した髄鞘はマクロファージによって清掃されますが、この段階で病変の進行が停止すれば髄鞘は再生し、機能的にはほぼ正常に回復します。
ただし、典型例以外に、非定型例として軸索変性を主とする軸索障害型や、深部感覚障害に基づく運動失調を主徴とする感覚障害、自律神経症候を主徴とする急性自律神経ニューロパチー、Fisher症候群などもGuillain-Barre症候群の特殊型とされます。
症状としては、症例の60~70%に感冒様の前駆症状を認め、多くの例では前駆症状がいったん消失・軽快した後、1~3週間を経て発症がみられます。症状の発現は急性であり、通常1日~2週間進行し症状が完成します。
一般的には、手指・足先のジンジン感などの異常感覚(痺れ感)がみられ、同時に進行性の筋力低下がみられます。筋力低下の分布は症例によってさまざまですが、四肢筋、顔面筋、外眼筋、咽頭・喉頭筋、さらには呼吸筋をも障害することがあります(呼吸筋麻痺例では人工呼吸器の装着が必要)。
脳神経では顔面神経麻痺の頻度が最も高く両側性の麻痺が多いです。感覚障害は病初期にみられます。感覚障害は四肢遠位部優位の左右対称性の手袋・靴下型のしびれ感の頻度が高く、明らかな感覚低下の頻度は低いです。四肢末梢の異常感覚以外は軽度のことが多いですが、高度の感覚障害や感覚性運動失調を示す例、あるいは根性痛の高度例がみられこともあります。
自律神経障害は運動麻痺と並んで重要な症候です。自律神経徴候として,著明な血圧の変動、発汗低下、徐脈などが認められることがありますが、洞性頻脈が最も多く、時に不整脈、asystole(不全収縮)がみられる場合があり、重篤な場合は心電図モニターなどによる厳重な管理が必要となります。ほかにも手掌・足底の多汗、起立性低血圧、高血圧、腸管麻痺、排尿障害などがみられこともあります。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月15日 18時12分
歯科治療で用いた金属が難治性皮膚病の原因に-掌蹠膿疱症
虫歯や歯周病などの病気や歯に詰めた金属物のアレルギーなど口の中の異常と、全身の病気との関係が注目されている。歯周病が糖尿病や心臓血管病などを引き起こすとの研究が知られているが、難治性の皮膚病治療でも、口の中を健康に保つことによって症状が改善するとの報告もあり、歯科と連携した治療の試みが進められている。
藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)皮膚科では2003年から、歯科医院と連携した治療を試験的に進めている。初診の際に、虫歯や歯周病など口やのどの病気の有無を尋ね、金属アレルギーがあるかどうか皮膚にパッチをはって調べる検査や、血液検査を実施する。
問診や検査の結果から、口の病気との関連が疑われる場合、連携先の歯科医院を患者に紹介。皮膚病の治療と並行して、歯科治療を受けてもらう。保険診療で一般的に使われるパラジウムなどで、金属アレルギーが見つかった場合には、義歯や歯の詰め物を、アレルギー反応を起こさない種類の金属や非金属の材料に替える。
名古屋市の主婦(68)は足の裏が赤く腫れて、歩くたびに鈍い痛みに襲われ、手足の皮膚に膿のような湿疹が生じ皮がむける「掌蹠膿疱症」と診断された。
掌蹠膿疱症は30~40歳代に多い。ステロイド(副腎皮質ホルモン)の塗り薬や紫外線照射が一般的な治療法だが、治りにくい。そこで同大皮膚科の治療と並行して、紹介された歯科医院で虫歯や歯周病の治療をしたところ、2か月後に腫れは治まった。
同大皮膚科との連携治療を行っている「おしむら歯科」(同市)院長の押村進さんは「治療は、歯周病や虫歯、根の治療など、歯科治療で一般的に行われているものです。金属アレルギーであれば、義歯や詰め物を、アレルギーを引き起こさない素材のものに取り換える」と話す。
発症に扁桃炎が関与することは知られているが、虫歯や歯周病を治療すると、どうして皮膚病が改善するのか詳しい仕組みは分かっていない。歯に詰めた金属へのアレルギーや口内の炎症、口の中の細菌の作るたんぱく質が、皮膚病を誘発しているのではないか、との見方がある。
新潟大病院皮膚科で、95年11月から99年6月までの約3年半に診察した掌蹠膿疱症の患者について調べたところ、虫歯や歯周病のある31人のうち、歯科治療を受けた後に4人が治り、16人で症状の改善が見られた。
藤田保健衛生大皮膚科教授の松永佳世子さんによると、「口の中の病気が全身に及ぼす影響は、じんましんやアトピー性皮膚炎など皮膚病の分野でも注目されている。歯科との連携をさらに強め、長期的な治療成績を積み重ねて、治療法の確立を目指したい」と話している。
(難治性皮膚病 完治の例も)
掌蹠膿疱症とは、手掌や足蹠(特に母指球部や土踏まず)に対称性に無菌性膿疱の集簇を生じ、軽快と悪化を繰り返す慢性皮膚疾患です。
小水疱として初発し、すぐに膿疱化します。このため、小水疱と膿疱が混在したような状態になります。膿疱は古くなると茶褐色の痂皮となり、10日前後で剥離し、鱗屑縁を残します。時期により、紅斑性落屑性局面のみのこともあります。
手掌足底が対称性に侵されるが皮疹の程度には差があります。悪化すると掌蹠全体の落屑性紅斑局面となり、肘頭・膝蓋部の落屑性紅斑や爪変形を示すこともあります。約10%の症例で胸肋鎖骨関節、脊椎、仙腸関節などの関節炎を合併します。そう痒は個人差があります。
膿疱症の中では最も頻度が高く、青壮年期に好発します。原因としては、病巣感染および歯科金属アレルギーが原因となることがあります。喫煙は皮疹を増悪させるとされています。
病巣感染では、慢性扁桃炎や、う歯、歯肉炎、副鼻腔炎、中耳炎、虫垂炎、胆嚢炎などを合併することが知られ、溶連菌やスーパー抗原に対する免疫応答異常が報告されています。
問診では、慢性扁桃炎、う歯、喫煙歴、糖尿病、関節症状の有無、季節的増悪などが重要です。病巣感染の検索には、白血球数、ASO、ASK、CRP、赤沈、血中IgA値、扁桃誘発試験や打ち消し試験(Impretol試験)が参考になります。関節炎の疑いのある例では、X線や骨シンチグラフィによる検索を施行します。金属(特に歯科用材料)アレルギーが疑われる場合、貼布試験を行います
確定診断では皮膚生検を行い、角層直下に単房性膿疱がみられ、膿疱内容は好中球で占められます。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月15日 11時56分
急性骨髄性白血病で亡くなった本田美奈子.さん-最後のCD
2005年11月に急性骨髄性白血病のため亡くなった歌手本田美奈子.さん(享年38)が、他界2カ月前まで病床で録音していた歌声をまとめたアルバム「ラスト・コンサート」が12月10日に発売される。偶然同じ病院に入院した恩師の作詞家岩谷時子さん(92)を励ますためにボイスレコーダーに録音したもの。死と直面しながら吹き込んだ文字通りの“命の歌”だ。
本田さんが都内の病院に入院したのは05年1月。その5カ月後に岩谷さんが道路で転倒して大腿骨などを骨折し、同じ病院の1つ上階に入院した。
92年「ミス・サイゴン」でミュージカルに挑戦した時、その才能を高く評価したのが訳詞をしていた岩谷さん。その後は本田さんのために多くの詞を提供。互いに「お母さん」「美奈ちゃん」と呼ぶ関係だった。
本田さんは準無菌室から出られず、岩谷さんは動くことができない状況。そこで本田さんはボイスレコーダーにメッセージと歌声をアカペラで吹き込み、所属事務所の高杉敬二社長らが病室へ届けた。全部で31曲。その中から、岩谷さんが本田さんのために書き下ろした「AMAZING GRACE」「JUPITER」をはじめ、「お嫁においで」など岩谷作品のカバーなどを歌った19曲をCD化した。
病床でのレコーディングは凄絶だった。高杉社長によると「抗がん剤の副作用でのどの奧まで口内炎があるため、歌いながら血を吐いた時もあるし、39度の高熱の時もあった。それでも毎日録音して一番元気よく歌えたものを届けた。先生を励ますため、自分のことは顧みずに懸命に歌っていた。美奈子はそういう子でした」と振り返った。
当然、音質はベストではないし、音程がずれるところもある。だが、文字通り「命」を込めた歌声はとてもやさしく澄んでいる。岩谷さんは届いた歌への感想をボイスレコーダーに吹き込んで返事を送っており、その中には「美奈ちゃん、あなたが私の娘だったらどんなに幸せか」という言葉もあったという。
クリスマス前の発売について、高杉氏は「親から子への、お子さんから親御さんへのプレゼントにしてもらえれば」と話している。
(本田さん 病床「ラスト・コンサート」CD化)
急性骨髄性白血病とは、遺伝子異常が骨髄性前駆細胞に生じ、腫瘍化したクローンがさまざまな段階で分化能を失い、幼若な芽球(白血病細胞)が自律的に増殖する造血器腫瘍です。
増殖の主体である芽球(blast:骨髄芽球、単芽球、前赤芽球、巨核芽球)が、骨髄中有核細胞分画の中で20%以上を超えるものを指します。病型によっては一部、分化能が認められますが、基本は骨髄系芽球が急速に増加し、造血障害と全身臓器浸潤をきたす血液悪性腫瘍性疾患です。
AML幹細胞とその子孫である白血病細胞は、特有の染色体異常を認めることが多く、遺伝子異常を認め(多くは癌遺伝子が絡んでいる)、自律性増殖をきたします。したがって、白血病細胞は正常造血に対して増殖優位性を示すようになり、やがて骨髄は白血病クローンに取って代わられます。
結果、骨髄において、白血病細胞が増殖すると正常造血は抑制されてしまいます。その結果、正常な赤血球、白血球、血小板が造られなくなり、貧血や感染、出血傾向などのさまざまな症状が出現することになります。
世界標準であるFAB分類では、MPO陰性でも細胞表面骨髄抗原を有する微小分化型(M0)、MPO陽性未分化型(M1)、分化型(M2)、急性前骨髄球性白血病(M3)、急性骨髄単球性白血病(M4)、急性単球性白血病(M5:未分化型単球性白血病M5a、分化型単球性白血病M5b)、赤白血病(M6)、急性巨核芽球性白血病(M7)の8型に分類されています。
臨床症状としては、白血病細胞が骨髄を占拠するために起こる骨髄不全症(赤血球、顆粒球、血小板産生低下)と白血病細胞が増殖することによって生じる症状とに大別されます。
骨髄不全症では貧血、感染(熱発)、出血傾向がおこります。白血病細胞が増殖することによって生じる症状としては、白血球増多症や白血病細胞の臓器浸潤による臓器障害です。
貧血は中等度のことが多いですが、出血傾向が強く出血量が多いと当然貧血も強くなります。熱発はほぼ頻発し敗血症、肺炎、病巣不明などによる高熱が多いです。好中球減少による易感染状態にあるために日和見感染が多いです。起炎菌は細菌(緑膿菌、肺炎桿菌、大腸菌、腸球菌、ブドウ球菌など)、真菌、ウイルスなどあらゆる種類に及びます。好中球減少症はさらに薬物療法を加えることによって、その程度は強くなり好中球減少性大腸炎などもみられます。
出血傾向は主に血小板減少症のためであり、全身のあらゆる部位に起こりえます。さらに、凝固線溶異常を伴う播種性血管内凝固症候群(DIC)を併発することもまれではなく、この場合は重篤な出血が多いです。特に、急性前骨髄球性白血病(AML-M3)の白血病細胞では、豊富なアズール顆粒に凝固線溶活性物質を有しており、著明なDICを惹起します。
白血病細胞は肝、脾、腎などに浸潤し、それぞれの臓器機能不全をきたします。単球性白血病(AML-M4,M5)では著明な白血球増多症を伴う場合、特徴的に歯肉腫脹をきたすことが知られています。また皮膚に腫瘤を形成しやすく、leukemia cutisと呼ばれています。末梢血に著明な白血球増多をきたすと過粘稠症候群などを起こしやすくなります。
診断には、こうした臨床症状、血液検査に加え、骨髄検査が確定診断には必須となります。1999年に提唱されたWHO分類では、骨髄における芽球比率が20%以上であることと定義されました(従来のFAB分類では30%以上)。
骨髄穿刺にて芽球の形態学的検査、ペルオキシダーゼ染色などの細胞化学的検査、細胞表面マーカー、染色体検査、遺伝子検査などを行い白血病細胞の生物学的特徴を明らかにします。WHO分類は形態学的異常に加え、遺伝子異常や臨床的特徴を考慮して分類されました。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月15日 11時8分
本当は怖い間違った歯の手入れ-歯髄炎
以下は、最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学で扱われていた内容です。
主婦のK・Nさん(43)のコンプレックスは、お世辞にもキレイとは言えない歯。いつかは大きな口を開けて笑いたいと、徹底した歯の手入れを始めることにした彼女は、食べた後はこまめに歯を磨き、さらに歯が白くなる歯磨き粉も使うようになりました。紅茶やコーヒーを飲むだけで歯磨きをし、においの強いモノを食べた後は特に念入りに歯磨きをしていました。結果、2週間で歯ブラシがダメになってしまうほど強く磨くようになっていました。
その年の冬、ようやく歯に自信が持てるようになったK・Nさん。しかし、やがて水を飲んだ時ばかりか、冷たい空気を吸い込んだだけでも歯がしみるように。気になる異変はさらに続き、以下のような症状が現れるようになりました。
1)水が歯にしみる
レストランで水を飲み、歯にしみました。
2)冷たい空気が歯にしみる
外を歩いているとき、冷たい空気が歯にしみてしまいました。虫歯を疑いましたが、特に歯は痛くありません。そこで、今度は歯茎も念入りに磨くようになりました。ところが、念入りに磨いているはずなのに水を飲むと歯にしみました。
3)歯と歯茎の間が黄色くなる
何が原因なのかと歯を鏡で見てみると、歯と歯茎の間が黄色く変色していました。黄色い部分が歯の汚れだと思いこんだ彼女は、さらに力強く歯磨きするようになりました。
4)歯の脈打つような痛み
友人たちと食事に行ったところ、歯の脈打つような痛みを感じました。その痛みが続いていました。
5)温かい飲み物で激痛
冷たい飲み物はとても無理、と思って温かい飲み物を飲みました。ところが、温かい飲み物で激痛が走りました。
その足で歯科医院に向かいました。そこで診断された彼女の疾患名は、「歯髄炎」でした。
歯髄炎とは、種々な刺激(物理的刺激、化学的刺激、細菌的刺激)により歯髄に引き起こされた炎症で、齲蝕(虫歯)から発生するものが最も多いです。簡単にいってしまえば、外部からの刺激や雑菌の侵入が原因で、神経と血管が通っている歯髄に炎症が起き、激痛が走る疾患です。分類法は多種多様ですが、炎症の経過により急性と慢性に、炎症の範囲により一部性と全部性に、口腔との交通の有無により閉鎖性と開放性に、治癒の可能性により可逆性と非可逆性とに区分されます。
具体的には、齲蝕(虫歯)から継発して生じる生物学的刺激、歯の破折、咬耗、摩耗などの物理的損傷や温熱刺激、歯の切削による物理的刺激、歯科材料による化学的刺激などが原因となります。
K・Nさんの場合は、齲蝕(虫歯)ではありませんでした。その原因は、彼女の間違ったブラッシングにありました。1つは、きれいにしようと思うあまり、2週間で歯ブラシがダメになってしまうほど、力の入れすぎたブラッシング。もう1つは、そんなブラッシングを1日何回も続けてしまったこと。
歯の外側のエナメル質は硬いため、歯磨き程度では、簡単には削られません。しかし、間違ったブラッシングで次第に歯茎に炎症が起き、歯茎が下がり始めてしまいました。その結果、歯と歯茎の境目の象牙質がむき出しになってしまいました。
そして、その象牙質の露出が招いた疾患こそ知覚過敏です。冷たい水を飲んだだけで、歯がしみるようになってしまう知覚過敏。ですが、まさか病気だとは思わず、さらに強く磨き続けてしまいました。これこそが知覚過敏の落とし穴。歯の表面のエナメル質に比べ、象牙質は柔らかい組織。歯磨きで削りとられてしまいました。
間違ったブラッシングで歯の象牙質が削られると、歯髄に刺激がより伝わりやすくなってしまい、炎症が発生します。あの脈打つような痛みが出始め、ついに歯髄炎を発症してしまいました。
歯科受診の主訴の多くは歯痛です。歯髄は象牙質の内側にある組織で、神経が豊富で痛みに敏感です。齲蝕などの刺激が歯髄に加わると歯髄神経から神経ペプチドが放出され、炎症性滲出物が生じ歯髄内の間質圧が上昇します(歯髄炎では、歯髄の中で炎症が広がり、組織が腫れあがろうとします。しかし、歯髄は象牙質に囲まれているため、腫れあがることができず、神経を圧迫してしまいます)。さらに、閉塞や血栓を形成して歯髄全体が壊死に進行します。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月15日 10時18分
QT延長症候群の姉妹-不整脈を気にして生活する日々
特に何もしなくても通常の生活を送ることができる人には信じられないような病気が世の中には多くありますが、騒音を聞くなどの突然大きな衝撃を受けると死んでしまうという病気があるそうです。
水泳などスポーツも禁止されていて、運動は厳しい管理の下、Wiiを使って行っているとのこと。
9歳と11歳になるChurch姉妹は毎朝ものすごく注意しながら起こされるそうです。2人は「QT延長症候群」と呼ばれる病気で、突然アドレナリンが分泌されたり、血圧が急激に上がり死に至る症状が出るそうです。
また、スポーツなど心臓に突然激しい影響与える可能性のある運動は禁止され、エクササイズは誰かの管理している時にWiiを使って行うとのこと。
QT延長症候群は遺伝性の病気で7000人に1人ぐらいの割合で発症するとのこと。父方の祖母も同様の病気であったため、除細動器を付けていたそうです。
母親のSamanthaさんは「時限爆弾を抱えて生活しているようなもので、いつ娘たちがいなくなってもおかしくないという事実が私の心をしめつける」と話しています。
幸いChurch姉妹の場合は心の準備さえしていれば大きな音を聞いても大丈夫ということで、友達と花火に行く計画も立てているそうです。
(騒音を聞くと死んでしまう姉妹)
心電図のQ波の開始点から、T波の終了点までの時間をQT時間(間隔)といいます。心筋細胞のイオンチャネルをコードする遺伝子の異常や薬剤などで、このQTが異常に延長すると、心室頻拍や細動が生じやすくなります。そのような病態を、QT延長症候群といいます。
QT延長症候群には、先天性と後天性があり、発症年齢は様々です。先天性では非発作時の心電図でQT間隔が延長し、突然死・失神の家族歴を認めることが多いです。先天性QT延長症候群では、多くの遺伝子異常が発見されています(先天性QT延長症候群と考えられる症例でも、実際に遺伝子異常が発見されるものは多くない)。Romano-Ward症候群はLQT1~LQT8、Jervell and Lange-Nielsen症候群はJLN1、JLN2に分けられています。
Romano-Ward(ロマノ-ワード症候群)とは、QT延長症候群の中で常染色体優性遺伝で先天性聾のないものを指します。先天性聾を伴う常染色体劣性遺伝のJervell and Lange-Nielsen症候群(イェルヴェル-ランゲ=ニールセン症候群)や遺伝性の認められない散発例よりも頻度が高いです。
後天性ではQT延長をきたす原因があります。たとえば、内服(抗不整脈薬や向精神薬、抗菌薬、抗ヒスタミン薬など)、電解質異常、心筋虚血、高度徐脈、脳血管障害などが関係して生じます。
発作時の心電図は、QT延長と特徴的なQRS波形(1拍ごとに変化して捻れているようにみえる)を呈する多形性心室頻拍(torsades de pointes)です。発作時の心電図でQT延長とtorsades de pointesを認めれば、QT延長症候群と診断できます。先天性の場合は、詳細な家族歴、家族の心電図、遺伝子解析で診断がより確実となります。後天性の場合は、QT延長の原因の検索が重要で、原因除去によりQT延長は正常化します。
QT延長症候群では、失神が初発症状であることが多いです。QT延長症候群では、運動負荷やストレス、緊張などで交感神経過緊張となると、多形性心室頻拍(torsades de pointes トルサード・ド・ポアント)が誘発されやすいです。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月10日 22時12分
抗癌剤治療の通院など-「癌でも仕事続けたい」
日本では2~3人に1人が「がん」にかかる。働き盛りの患者も少なくない。東京大学が行ったアンケート調査だと、4人に3人が継続して働くことを望んでいる。がんになっても「管理職に就く」という目標をあきらめない女性。再発して、人生の終わりが見えた時、一層仕事に生きがいを見出すビジネスマン。仕事が生きたあかしだ、という叫びが患者から聞こえるのだ。
東京大学医療政策人材養成講座4期生(桜井なおみ班)はがん患者に、就労状況に関するアンケートを実施し、403人から有効回答を得た。回答者は働き盛りの40歳代がもっとも多い。
「がんになってもこれまでの仕事を続けたい」と答えた人は306人だった。実に4人に3人が仕事の継続を望んでいるという結果だ。また、現在は仕事をしていないという123人のうち、85%が「仕事をしたい」と答えている。
がん患者や遺族300人が所属する「どんぐりの会」の椚計子さんは、こう語る。
「最近の抗がん剤治療は通院ができるので、がんになっても仕事を続けている方はいらっしゃいます。治療を受けた後の3~4日間はつらいですが、職場の理解を得て、そこを乗り越えれば働くことができます」会員の中にも働きながら、がんと闘う人がいる。
証券会社に勤めていた女性は30歳代で乳がんになった。上司だけにがんであることを知らせた。また、がんになってからも「管理職に就く」という目標をあきらめず、昇進試験に合格。42歳で亡くなるまで、管理職として勤めた。
自分のペースで働くことにした人もいる。東京都の保健師として働いていた女性は37歳で直腸がんになった。父親をがんで亡くしていたために、がんを当たり前のように考えていたことと、隠し事が好きではないという性格もあり、職場の全員に知らせた。女性は大学院を卒業しており、がんにならなければトントン拍子で昇進できる立場にあったが、「昇給しなくていい。ストレスをかけない働き方をしよう」と決めた。職場の理解もあり、仕事量が少ない部署に異動した。
前出の調査でリーダーを務め、NPO法人「HOPEプロジェクト」の理事長である桜井さんは、「人生の終わりが見えた時、仕事に生きがいを見出す人は多いのです。治療後に再発し、つらい心境にある人ほどその傾向にあります。働き盛りの人にとって、仕事はこれまで生きてきた証で、最後まで成し遂げたいと思うようです」と指摘する。
もちろん、経済的な事情もある。がんの摘出手術は100万円以上かかると言われている。国内で未承認だが海外で効果が認められている治療薬を使うには、全額自己負担になる。それに加えて生活費、住宅ローンの返済、子供の養育費など、生きていくのにかかる費用がもろもろあり、働かざるを得ないとも言える。
ところが現実には、雇用主の理解を得られず、依願退職したり、解雇されたりする人もいる。「働きたいと望む人が、がんを理由に仕事を奪われたら、精神的に相当大きなダメージとなります。育児休暇があるように、治療休暇を設けるなど、せめて5年程度、支援してもらえたら…」
現代日本で、2~3人に1人が、がんになると言われ、20歳~40歳代のがん患者は15~20%存在する。企業にとっても経験を積んだ人材を失うのは痛手だ。治療をしながら働ける職場環境や休暇制度を企業は積極的に導入する必要があるのではないか。
(4人に3人「ガンでも仕事続けたい」 働き盛りの人には「生きてきた証」)
悪性腫瘍は、日本では1981年から死因のトップとなっています。平成19年人口動態統計の年間推計では、死亡数は第1位が悪性新生物33万6000人、第2位心疾患17万3000人、第3位脳血管疾患12万7000人と推計されています。やはり悪性新生物(がん)は死因として大きな位置を占めているといえるでしょう。
国立がんセンターによる、日本の日本の最新がん統計まとめによると、死亡数の多い悪性腫瘍は、男性で1位は肺癌、2位は胃癌、3位は肝臓となっています。女性では、1位は胃癌、2位は肺癌、3位は結腸癌(結腸と直腸を合わせた大腸癌では1位)となっています。男女あわせた順位では、1位は肺癌、2位は胃癌、3位は肝臓癌となっています(結腸と直腸を合わせた大腸癌は3位)。
男性では、40歳以上で胃癌、大腸癌、肝臓癌などの消化器系の悪性腫瘍の死亡が5割から6割を占めますが、70歳代以上になるとその割合はやや減少し、肺癌および前立腺癌の割合が増加しています。 一方、女性では40歳代では乳癌、子宮癌、卵巣癌の死亡が約半分を占めますが、高齢になるほどその割合は減少し、胃癌、大腸癌、肝臓癌などの消化器系の悪性腫瘍と肺癌の割合が増加してきます。
こうした悪性腫瘍による累積死亡リスクを算定すると、生涯でがんで死亡する確率は、男性で27%(4人に1人が悪性腫瘍で死亡する)、女性16%(6人に1人が悪性腫瘍で死亡する)となっています。
上記にも出ていますが、働き盛りの女性の罹患する癌の中で、乳癌は罹患率・死亡率とも第1位となっております。乳癌罹患者数は年間約4万人で、女性が罹る癌の中でトップであり、年々増加傾向にあります。年間死亡は約1万人で、罹患のピークが40~50歳代にあります。
乳癌罹患者数は1970年の約3倍で、食事内容の変化(脂肪摂取量の増加や初経年齢の低年齢化などで)今後も増加し、2015年には年間約48000人の女性が乳癌に罹患すると予測されています。年々増加の一途をたどり、現在、年間約1万人が死亡しています。
乳癌はホルモン療法や化学療法への感受性があり、全身病としての認識が確立しています。ですが、治療はやはり手術が基本で、病期Ⅲまでの約9割は手術療法の適応となります。
術後には、全身に対する補助療法を行うのが標準的な治療法です。間質浸潤がない乳管内癌はリンパ節を含め転移はないため、手術だけで治癒できますが、エストロゲン受容体(ER)陽性のことが多く、ホルモン療法を付加するのが一般的です。遠隔転移がある場合は全身療法を行いますが、局所の疼痛や出血、壊死により日常生活に支障をきたすような場合は、手術を行うこともあります。
最近では胸筋温存乳房切除術(非定型的乳房切除術および、乳房温存手術が主流となり、乳房温存手術が半数以上に行われています。
進行乳癌では、根治が期待できる全身状態の良いものに対しては術後治療に準じた根治的治療を行います。乳癌の組織学的悪性度(HER2/neu 遺伝子)、ホルモン感受性を調べたうえで、抗癌剤や内分泌療法剤、抗体[トラスツズマブ(ハーセプチン)]を使った乳癌標的療法などを組み合わせて治療します。
乳癌細胞の7割が女性ホルモン受容体を有し、癌の発育はホルモン療法に感受性があるといわれています。ホルモン療法には、ホルモン受容体拮抗薬(閉経前)やLH-RHアナログ(閉経前)、合成黄体ホルモン(酢酸メドロキシプロゲステロン)などがもちいられています。
ホルモン感受性乳癌に対しては、術後5年間のタモキシフェン投与が有用であるといわれています。また、閉経前乳癌であれば、卵巣機能抑制療法が有用であり、LH-RHアナログが推奨されています。
直腸癌については、以下のようなことが言えると思われます。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月9日 19時54分
抜歯後に痛みが続き、骨髄炎と診断された55歳女性
読売新聞の医療相談室で、以下のような相談がなされていました。
以前治療した左下奥歯が再び痛み出し、6月に抜歯しましたが、いまだに痛みがとれません。かかりつけの歯科医には骨髄炎と言われました。どうしたらよいでしょうか。(55歳女性)この相談に対して、東京医科歯科大歯学部病院顎顔面外科教授である天笠光雄先生は、以下のようにお答えになっています。
抜歯後に痛みがあり、骨髄炎と診断されたとのことですので、まず、骨髄炎の一般的なことから話します。骨髄炎とは、骨髄と骨膜とその周囲の軟部組織に及ぶ感染症です。症状経過により急性と慢性とに分類されます(骨髄炎は急性から慢性へ移行しやすい)。骨髄炎の中で最も多いのが、細菌性の化膿性骨髄炎で、黄色ブドウ球菌によるものが最も多いです。ですが、外傷などで骨組織が露出した場合には、大腸菌や緑膿菌などのグラム陰性桿菌が比較的多いです。
骨髄炎は骨の表層だけではなく、深部の骨髄にまで化膿などの炎症がある状態で、抜歯した場所だけでなく、周りの広い範囲に痛みがでます。主に〈1〉急性化膿性骨髄炎、〈2〉慢性硬化性骨髄炎に分けられます。〈1〉は痛みのほか、周囲が赤く腫れ発熱し、うみが出てきます。〈2〉は痛みがあるだけで、外見では分かりません。
診断は、痛み、腫れ、うみがあるかなどを調べ、さらに、骨の状態を見る骨シンチグラフィ、コンピューター断層撮影法(CT)、磁気共鳴画像(MRI)などの画像検査を行います。
急性化膿性骨髄炎とは、骨髄内に細菌が定着増殖して、急性発症をきたした状態を指します。細菌が血行性に骨組織に侵入した場合、まず最初に炎症が起きる部位は血液供給の豊富な骨髄であり、その後に炎症は皮質骨・骨膜へ波及していきます。したがって、骨組織の感染症を総称して化膿性骨髄炎という名称が使われています。局所熱感、発赤、腫脹などの局所所見や、悪寒や戦慄、発熱などの全身症状を伴うことがあります。
血液検査にて、白血球数や赤沈値、CRP値などはある程度病勢の判断の指標となります。また、細菌培養では診断、抗生物質の選択に重要ですが、起炎菌の証明率は高くはありません。血行性骨髄炎が疑われる場合は血液培養も重要です。
画像診断では、骨萎縮像、骨膜反応、骨破壊像など単純X線像上の変化が出現します。CTは初期における軟部組織の変化、あるいは骨髄内のdensityの変化の描出により、X線所見が出現するより早期に診断が可能であるといわれています。骨シンチグラフィーやMRIよりは遅れるとされていますが、病変の詳細な描出はMRIより優れているといわれています。
骨シンチグラフィーは炎症の存在は描出できても、その局在性に関しては正確に描出し難いといえます。一方、MRIでは炎症および浮腫ともT1強調画像で低輝度、T2強調画像で高輝度を示すため両者の鑑別は困難です。このように、骨シンチグラフィーおよびMRIは骨髄炎の早期診断には適していますが、実際の範囲より広範に異常を呈する傾向にあります。
慢性硬化性骨髄炎は、血行性に生じる一次性慢性化膿性骨髄炎の1つです。膿瘍や瘻孔を伴わず、骨の膨隆と肥厚を起こす骨髄炎を硬化型と名づけると定義されています。膿瘍形成が少ないため、起炎菌の検出は困難なことが多いです。
普段は何ら愁訴なく、ときに患部の発赤、腫脹、疼痛などの炎症症状が出現しますが、その症状は軽度です。こうした繰り返す症状と、特徴的なX線所見(病巣部を中心に骨皮質は紡錘状に肥大し、硬化像が強く、骨髄腔を認め難い。病巣部と健常部の境界が不明であるのも特徴的)で診断されます。
治療としては、以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月9日 11時37分
項部(首の後ろ)の無痛性である腫瘍、手術すべきかどうか
読売新聞の医療相談室で、以下のような相談がなされていました。
夫(72)の首の後ろに幼児のこぶし大の腫れ物が5年ほど前から出来ています。痛みもないようですが、脂肪でしょうか。放っておいてもよいものでしょうか。(75歳妻)この相談に対して、川端皮膚科クリニック院長である川端康浩先生は、以下のようにお答えになっています。
ときに化膿して真っ赤に腫れ上がり、痛くなることがあります。軽い炎症なら抗生物質を内服すれば症状はおさまりますが、ひどく化膿した場合は抗生物質を内服しただけでは効果が少なく、表面を少し切開してうみを出したほうがよいことがあります。
粉瘤も脂肪腫も悪性化することはほとんどありませんが、非常に大きくなったりするものもあります。粉瘤の場合は、放っておくと炎症を起こすこともあります。このため、ある程度の大きさになったものは切除したほうがよいでしょう。巨大なものでなければ、局所麻酔の日帰り手術が可能です。
粉瘤か脂肪腫が考えられます。粉瘤とは皮膚の下に袋ができ、本来皮膚からそげ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、そげ落ちずに袋の中にたまってできた腫瘍です。それに対して、脂肪腫は皮下脂肪の細胞そのものが増殖してできた良性腫瘍です。粉瘤(類表皮嚢腫)atheromaとは、表皮由来の嚢腫を漠然と指している臨床病名であり、大部分が毛包漏斗部由来の表皮嚢腫(正常表皮とほぼ同様の構造からなる壁により取り囲まれ、内腔に層状の角質物質を入れた嚢腫)です。
粉瘤は皮膚腫瘍としてわれわれ皮膚科医が最も診察する機会の多いものです。良性の腫瘍ですが、たまった角質や皮脂は袋の外には出られず、どんどんたまっていくので、少しずつ大きくなっていきます。
身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳の後ろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数ミリから数センチの半球状のしこりで、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、臭くてドロドロした物質が出てくることがあります。
有毛部に生じますが、足底や手掌など毛包が存在しない部位に生じた表皮嚢腫は、外傷による表皮の嵌入と考えられます。毛孔の閉塞により生じた嚢胞を貯留嚢腫と呼んだり、外傷により表皮が迷入して生じた嚢腫を、外傷性表皮嚢腫あるいは外傷性表皮封入嚢腫と呼びます。また、化膿菌の侵入などで嚢腫壁が破れると異物反応を起こし、炎症性粉瘤と呼ばれます。
多くは表面に黒点状の開口部がみられ、圧するとこの小孔から粥状物の排出がみられます。整容上の問題や日常生活上、邪魔にならなければ放置してもよいですが、粉瘤(表皮嚢腫)はしばしば異物肉芽腫性炎症反応を起こし発赤、疼痛を生じるので早めに摘出するのもよいです。
摘出には、頂点の毛孔を含めて4mm径程度のパンチでくり抜き、角質を絞り出した後、眼科反剪刀などで嚢腫壁を周囲組織から剥離して摘出するいわゆる「へそ抜き法」が、後の瘢痕を最小にできるので推奨されます。炎症を起こして来院した場合も適応となります。ただ、過去に炎症を起こしたことのある嚢腫では紡錘形切除が確実です。
一方、脂肪腫は以下のようなものがあります。 続きを読む
作者:sharara99
更新日:2008年11月9日 10時1分